症例

発声と腸

新米歌手が来た。コンサートで2時間ぐらい歌うと喉がヘトヘトになってしまうという。仕事柄芸能関係で歌ったり、しゃべったりする方は多いので、歌い手さんにコツを教えたい。 ボイトレの先生をつける 耳鼻科に先生にかかる EAT(Bスポット療法)を受ける 口テープ(優肌絆)をする マウスピースを作る 首を整える 乳酸菌などで腸を整える ボイトレの先生はなくてはならない。我流でなどできるものではない。そして耳…

顎関節と鼓膜

常連さんで睡眠時無呼吸症候群の方がマウスピースが合わず、顎関節症になったという。朝起きると顎がカクカクいい痛むという。そして何となく鼓膜もおかしいという。マウスピースは治すのだが、治療で何とかならないかという。色々と調べてみると、顎関節には顔面神経がかかわっていて、鼓膜近くにも枝を出している。場所的に三叉神経がかかわっていると思ったら、顔面神経だった。最近の参考書は身体を自由自在にCT、MRIで切…

人は意識で死ねる

以前、読んだ本の中に戦争時代の捕虜の話があった。 捕まった捕虜は目隠しをされて、腕に注射針を刺されこう言われる。 「今刺した注射針で少しずつあなたの血液を抜いていく。音が聞こえるだろう。やがてあなたは死を迎える。」 そして段々音が聞こえる。 「ポタン、ポタン、ポタン・・・・・。」 そうすると殆どの捕虜は恐怖のあまり死んでしまうと言う。 しかし実際は注射針は刺しただけで、一切出血させていないという。…

適度な心配と親孝行

年齢的に少し認知症が始まりかけている方は多い。子供にしたら親のことは心配だが、個人的にはあまり心配をかけすぎないのもどうかと思う。80代ぐらいになり時間とお金は余裕があり何も心配がないとすることがない。どこにも行かず1日中テレビでは認知症は進みそうである。そんな時は子供が適度な心配を親に与えると良い。「最近会社の成績が良くなくて・・・・。」「息子が怪我をした・・・。」「少し資金的に100万ぐらいあ…

3食ちゃんと食べて腰痛

今日来た常連さんは全く原因が見当たらないのに腰が治らないという。太腿とお腹を触って胃腸とわかったので、「3週間ぐらい調子が悪いでしょう?お腹の調子が悪くて腰痛が治らないのです。何かあったのですか?」と聞いたら、「懐かしい人に会ったりが続いて、何かバタバタして落ち着かなかった。元気でいなくちゃと思って3食ちゃんと食べた。」と言う。お腹はいつもより深いところに痛みを伴うこりがある。これは機能障害である…

なぜ肩はこるのですか?

眩暈(めまい)で通っている方から、中々ストレートな質問である。この方は眩暈(めまい)の治療のために「EAT(Bスポット療法)」「乳酸菌」「荏胡麻」「発汗」「利尿剤」「マウスピース」と色々やっている。本人は中々各々の治療と眩暈(めまい)がどういう関係か理解していない。肩こりも同じで肩を治すために色々と手を尽くす。そこで例え話をした。「肩は単独で悪くなることはあまりありません。○○で肩がこるのです。胃…

小指の痛みと餃子の話

常連さんが小指を折った。リハビリもままにならず、痛みがあるという。病院でなんて言っているか聞くと、「先生、子指が痛いんです。」と言っても「そうですか。」で終わって何もしてくれないという。患者からすれば治りたいので、「○○をすればいい。」とか、「これは治療法がない。」とか、何か言われれば納得もするが、ただ、「そうですか。」では納得できない。どうも若い先生らしく患者も突っ込まないという。それは忖度なの…

胃炎と坐骨神経痛

最近、ブログが人気である。一昔前に比べちゃんとブログの中身を読んでくる患者さんが明らかに増えてきた。膝に関してはどうも私の記述がよそと比べてかなり多いらしい。どうやって調べたのかは知らないが、坐骨神経痛に関しても多いらしい。今日来た方も筋肉の質は良く、腰椎椎間板ヘルニアと言われ、マッサージやオステオパシーでかなりよくはなったが、完全に治りきらないという。私のブログを見てきたという。調べてみると典型…

私の身体のスイッチ

前回、突然良くなる身体をかいた。患者さんから、「先生のスイッチは何ですか?」と聞かれ、少し書いてみたい。 泣くこと-1番弱いのが動物、特に犬がやられているシーンは弱い。ドラマでも泣けるシーンの後はスッキリする。理由はわからないが何かのスイッチが入り、身体がスッキリしてしまう。 フルコースのフレンチ-以前、ロールスロイスでなぜかスッキリする女社長の話を書いた。もちろんそんなに高いところへ行けるわけで…

突然良くなる身体

教育関係の常連さんが前回の時と違って突然身体か良くなった。大きなイベントが終わったことも関係あるかも知れないが、どうしてこういう事が起こるのか少し解説してみたい。 オキシトシンが分泌された 笑いでスイッチが入った 泣くことでスイッチが入った 香りや景気でスイッチが入った 食べ物でスイッチが入った 各々の内容にリンクが貼ってあるので参考にして戴きたい。以前から身体はスイッチ論と言っている。鍵と鍵穴の…

朝起きて具合が悪い

時々患者さんが、「朝起きて具合が悪い。少し動くと楽。まだ朝がダメ。」と言う。人間の身体は寝ているときは特別血液を全身に一杯送らなくてもいいので、血流は緩やかである。朝起きて心臓がバクバク拍動していたらホルモンか何かの異常である。目が覚めてゆっくり心臓は拍動を上げ、歯を磨いたり、用を足したり、ご飯を食べたりで普段の状態に持っていくる。だからすこし時間が経つと楽になるのである。我々から見ると「朝起きて…

スポーツと子供の不幸

仕事柄スポーツをやって身体を痛めた方はよく診る。スポーツもレジャーやリクレーション、趣味程度ならいいが、「絶対に勝ちたい。」という気持ちが強すぎると少し考えものである。何が何でも相手を叩き潰す。コテンパンにやっつける。相手をひれ伏せさせる。この考えの延長で友人や家庭内、特に夫婦、義理の親などを考えてしまうと不徳を積む。特に夫婦で何が何でも夫に謝らせるとか、自分に従わせるでは家庭がうまくいかない。そ…

医者の治ると患者の治る

長年この世界にいると医者と患者のずれを毎回感じる。 例えば風邪一つ取っても、医者の言う治るは症状がなくなることである。 咳や喉の痛み、発熱、鼻水など止まれば治癒である。 そのために症状を抑える薬を出す。 風邪はウィルスだから本来は治す薬など世界のどこにもないのだが、菌も混合感染といって起こしているので、その菌だけは抗生剤で抑えられるから症状が軽くなり、良くなったと感じる。 患者は風邪を引きにくくし…

運動したら食べるな

トライアスロンをやっている方が試合のあとも真面目に練習をしている。頑張って走り込んでいるので、本人はすっかり筋肉痛で腰が重いと思ってきたが、調べたら腸の反応しか出ていない。明らかに過食である。それも3週間位経っている。まさかと思って聞いてみた。「練習の後普段よりご飯が美味しいので過食になっていませんよね。腰には筋肉痛の反応が全くありません。3週間の過食により腸の反応しかありません。」「え、まあ・・…

オキシトシンについて

人のために祈ると超健康になる! (米国医科大教授の革命的理論) 著者:高橋徳 タイトルが気になったので読んでみた。脳の視床下部から分泌されるオキシトシンは「母親のホルモン」と言われ、陣痛・分娩の促進と母乳の分泌にかかわることが知られています。しかしこれは女性特有のホルモンではなく、男性の脳内にも存在します。アメリカ留学で「ストレス」や「鍼」の研究をした後、帰国後、「オキシトシンとストレスの関係」の…

腰椎分離症と大外刈り

柔道少年が無理をして腰椎分離症と診断された。以前から学生の腰椎分離症は苦労しているので、「3ヶ月の安静」と言い渡した。しかし伝えてから8日目に監督に、「そんなに痛そうじゃないから新人に大外刈りを少し見せてやってくれ。軽くでいい。ゆっくりでいい。」と言われやったら、痛みが走ったという。こういう場合、患部の反対側によく痛みが出る。そして1日ぐらいで痛みは治まるものである。その後、患部にいつもの1/2程…

新米看護師に二言目

以前、新米看護師に一言を書いた。その後、身体を診たら胃炎はあるし、酒は飲むし、足は浮腫むし、喉までおかしい。勤務でストレス発散のため、どうしても外でお酒を飲むのが習慣になってしまっているのであろう。お酒を飲むと食欲が出て食べ過ぎてしまう。そうなると腸が動かない。益々足が浮腫み、悪循環である。こういう場合よく看護師が太るので注意が必要である。太りたくないのであれば、手を打たなくてはならない。そしてな…

ミキプルーンと乳酸菌の品質

仕事柄、貧血や子供を産もうとしている方には鉄分の摂取でミキプルーンを勧めている。昔は販売員からしか買えなくて,値段も良かったので他のプルーンに変える方が結構いた。しかし比べてみるとミキプルーンだと便秘や下痢など起こさないのに、他の安いプルーンだと色々と問題が起こる。そしてミキプルーンに戻すと問題が解決する。気になって販売員に聞いてみたら、「ミキプルーンの社長がこだわった方でプルーンの中でも1番いい…

我慢弱いの具体例

言葉で我慢弱いというのは簡単だか、どうもしゃべっていて患者さんがイメージが掴めないみたいなので、少し具体的な話をしたい。先日ゴールデンウィークに初めて連休を頂き家内と名古屋と奈良に行ってきた。名古屋では名古屋城と徳川美術館を見る予定を立てていた。しかし天気も悪く名古屋城を見ただけで少し疲れて腰が痛くなってしまった。無理すれば徳川美術館に行けないことはないが、翌日のこともありそのまま奈良まで移動して…

棘と玉葱

常連さんが交通事故に巻き込まれ、首を痛めた。レントゲンを撮ってもそんなに酷い状況ではないが、我々が診ると筋肉の緊張があり、治療は必要なレベルである。整形に行ったりうちに来たりで鞭打ちの治療していた。そんな時きつい靴を履いた後で足の指の痛みが気になった。この方は我慢強い方なので、そのままきつい靴を履き続け、ついに痛みは腰にまで上がってしまった。以前から我慢弱い生き方と言っているが、中々この方は自分の…