テレワークで気がついてしまった事
新型コロナウィルスの影響で会社に出勤せず、自宅でテレワークをしている方は多い。 我々もすべての学会が中止で、オンラインでの開催になってしまった。 最近では週に多い時は4回もzoomで学会やセミナーをやっている。 会場に行かなくてもいいし、会費は安いし、終わってすぐに寝られるし、ズボンはパジャマでもばれない。 数をこなしていく毎にその便利さを覚えてしまい、もう戻れないという先生もいるほどである。 学…
新型コロナウィルスの影響で会社に出勤せず、自宅でテレワークをしている方は多い。 我々もすべての学会が中止で、オンラインでの開催になってしまった。 最近では週に多い時は4回もzoomで学会やセミナーをやっている。 会場に行かなくてもいいし、会費は安いし、終わってすぐに寝られるし、ズボンはパジャマでもばれない。 数をこなしていく毎にその便利さを覚えてしまい、もう戻れないという先生もいるほどである。 学…
常連さんから、「子供の治療はどんなことをするのですか?」と言われ、少し考えてみた。 .夜尿症-いわゆる「おねしょ」。最近は減ったが、一昔前はお腹を緩めたり、飲み物の制限をしたり、骨盤をいじったり、足のツボを刺激したりしていた。 側弯症-学校の検診などで校医から指摘される。殆どは経過観察だが、左右不対照のスポーツなどはチェックが必要。軽度であれば側弯症自体は問題はないが、ある程度の角度を超えると装具…
常連の保育士さんが肘を折った。いい医者にボルトを入れて頂き、「全治4週間」と言われて、4週間経ったので本人は仕事に復帰しようとしたら、医者から、「保育士なんかできませんよ。」と言われてびっくりしたという。これは以前、「全治と完治」でも書いたが、医者の言う全治は「取り敢えず骨は問題ない。炎症もまあまあ治まっている。何とか日常生活はできる。」を意味していて、患者さんが考える仕事復帰という意味ではない。…
以前から東京医科歯科大学の藤田紘一郎教授の著書は読ませて頂いている。腸や寄生虫の第一人者で、「蟯虫をゆっくり飲み込み飼い、9代目を『キヨミちゃん』と名付けた。」が有名である。連作で腸の話が多い中、今回は「認知症」について書かれた書評がきた。下記はその抜粋である。 ■親をボケさせないための方法<抜粋> 朝食を抜く 朝食の代わりに「MCTオイル」入りのコーヒーを飲む 昼間、カルシウム入りの天然水を…
今日来た方は膝痛で初診時に膝のサポーターを指導した。あれから普段は着けているのかと聞いたら、「なんか格好が悪い。」と言う。我々から見ると、松葉杖、三角巾、サポーターなどは人に見せた方がいい。駅や階段などでも「あ、あの人、足がわるい。」「鞭打ちをやった人。」「膝に包帯しているから足が悪い。」と思われた方が安全である。以前、通っていた妊婦さんが「初めの子供の時は全然お腹が出ていなくて、電車で席を全く譲…
ヴィヴィアン・リーチが書かれたそうです。師匠から教えて戴きました。 地球は囁きました、でもあなたは耳を貸さなかった 地球は話しました、でもあなたは聞かなかった 地球は叫びました、でもあなたは耳を塞いだ そして、私は生まれました・・・ 私はあなたを罰するために生まれたのではありません・・ 私はあなたの目を覚ますために生まれたのです・・ 地球は助けを求めて叫びました・・・ 大洪水、でもあなたは聞かなか…
常連さんのご主人が、「最近、眩暈、立ちくらみ、動悸が起こる。すーっと立った時に良く起こる。動悸は5秒程度なのだが心配で頭のCT・MRI、心臓まで調べたが、何も出ない。」と言う。「それは耳鼻科に行くんです。」「え、耳鼻科?」「はい、立って起こる動悸は首の動脈が硬いか、鼻炎持ちです。おそらく耳にも影響しているのでしょう。急に立って心臓は血液を脳に送らなければならないのに、鼻炎や耳の調子が悪いと、眩暈、…
最近はブログを見て来院される方は多い。今受けている医療に何となく不都合や不満があるのであろう。人によっては、「よくこれだけ我慢されましたね。」と言いたくなる方もいる。そういう方達の特徴はただ一つ、お人好しである。「この先生にお世話になったから・・・。」「もう少し信じてみよう。」「あそこの病院は混んでいるから・・・。」と治療効果が出ていないのに通い続ける。先日、我が家の猫が連日吐いて、グッタリしたの…
現在ブログの数が1400本ほどで、私自身何を書いたか正確に覚えていない。 具合の悪い方の話しばかりなので、ネタに困ることはないが、かなりの話は重なる。 これだけ長い間、人が暮らしていく中の問題点を書いたので、来た患者さんに対して、「その話はブログに書いてある。」と言えて、内容をプリントして渡したり、メールやLINEに送っている。 先日も常連さんが、「ビオフェルミンがいいと聞き、少し飲みすぎたら便秘…
常連さんが「テレワークで少し身体がなまって、1時間ぐらい散歩をした。久しぶりの散歩だったので、ご飯が美味しかった。」と言う。この話を聞いて、この方は痩せられないと思った。まず1時間程度の散歩で使う消費カロリーは100kcal程度、バナナが大体そのぐらい。1時間の散歩でバナナ1本程度のカロリーしか消費しない。意外と使わないものである。散歩のあとは食事が美味しく感じ、もっと食べてしまうのではないだろう…
新型コロナウィルスの感染「第2波」に備えるためのデータの一つとして、理化学研究所(理研)が神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳」を使って計算していた、せきなどで飛び散る飛沫経路予測の一部の結果が、3日明らかになった。通勤電車や小規模オフィス、教室や病室といった閉鎖環境を想定している。 https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/movie/part0…
最近は乳がんが低年齢化してきて、一昔前なら40才を超えてから検診を受けなさいと行っていたが、最近は30才、場合によっては20代後半から検診を薦めている。そういう場合は年に1度のチェックだが、誤診の確率をゼロに出来ないので、半年ずらして2ヶ所で調べなさいと言っている。A病院で6月ならB病院で12月という具合いに、年に2回、チェックしていれば誤診率は下がる。毎回レントゲンというわけにもいかないので、超…
常連さんが今年の初めに転んで足を痛めたという。話を聞いたら、「転んですぐ足のレントゲンとCTを撮ったが医者が患部を触りもせず、『大丈夫です。』と言われ、そのあと数日してから足の指に痛みが出て、どうもおかしいので先生に、『ここが痛いんです。ここです。』と言ったら、そこを詳しくレントゲンで撮って、剥離骨折がわかったという。それから少しして今度は左胸が痛くなったので、近医に行ったら『CTまで撮っているの…
長年仕事をしていると、「臓器の強さ」に関して感じることがある。例えば胃と肝臓でお酒を飲んだ場合、肝臓が強ければ、胃炎を起こすまではお酒を飲める。胃が強ければ肝臓が音を上げるまで飲める。その時胃は何ともない。辛いものを食べる場合でも胆嚢と胃で胆嚢が強ければ胃が辛くなるまで食べられ、胃が強ければ胆嚢が痛みを出すまで食べられる。胃腸でも同じで、胃が強ければ腸の不調(腹痛・便秘・下痢)を起こすまで食べられ…
50-60代の男性で時々、夜間頻尿の方が来る。夜間頻尿の原因は心臓病や前立腺肥大症、腎臓病などだが、そこは大丈夫で薬が効かない方達がくる。我々はそういう場合に鍼灸や温熱、健康食品などでいくつか治療法を持っている。まず鍼灸であるが、図の赤い点に鍼を打つ。前立腺肥大症の方などにはとてもよく効く。但し「鍼をやってもらった日はおしっこがスッキリ出て夜中起きなかった。しかし2-3日しか持たない。せめて4-5…
常連さんが「ちょっと眠れなくて・・・。」と言う。身体を見たら典型的な首のゆがみがある。「マウスピースしていましたよね。」「はい。」「前回調整したのは何時ですか?」「調整?2年前に作ったままです。」「え、作りっぱなし?」「そうです。」「本来マウスピースは半年に1度、保険で作れる。僕は今まで4-5個作って毎月の口腔ケアは欠かしていません。マウスピースは形が変わらなくても歯が動いてしまうので、結局は合わ…
仕事柄、自覚のあるなしに関わらず胃をこわしている方は多い。昔からある漢方薬や市販薬でいくつか特徴があるのでまとめて見たい。 百草丸(ひゃくそうがん)-数年前に噴火した御嶽山のが有名である。御岳百草丸は5種類の生薬からつくられた胃腸薬で、山岳修験者の常備薬として知られたキハダ(オウバク)が主成分で3才から服用可能。 陀羅尼助(だらにすけ)-由来は、強い苦みがあるため、僧侶が陀羅尼を唱えるときにこれを…
細身の女性が坐骨神経痛で通っていて7割ほど楽になったが、そこから改善しないという。この方は初診時から胃腸の治療や按腹、灸などがうまくいったが、生理の時は辛くなると言う。ある程度生理の時は仕方がない部分はあるものの、全く方法はないのかと言われるとそうでもない。まず婦人科で基礎疾患がないか診て頂き、問題なければ漢方薬の適応である。つぎに下半身の血流改善には標準体重に近づく必要がある。こうなると何をどれ…
最近通われている患者さんで肩の痛みが1年半も続いている方がいる。 あまりに治らないので医者が肩の関節鏡を2回やったが、原因がわからずその後も痛みは続いていると言う。 注射をしても良くならないので、PT(理学療法士)にまわされたそうだが、痛みが強くリハも出来ないと言う。 まず始めにこういう場合はどう考え、どこから手をつけたらいいのであろうか。 それは「神経の興奮」と考え、「末端から治療」するのである…
これは以前、病院勤務時代に脳出血のご婦人を治療していた時の話だが、「私は50代で脳出血を起こし、主人に迷惑をかけ本当に不幸です。」と言う。付き添いで横にいたご主人がそれを聞いて「本当に手間がかかってね。」と笑いながら話されていた。この時の何ともご夫婦の表情が豊かで、幸福なご夫婦だなぁと感じた。仕事柄身体の具合の悪い方ばかり診ている。しかし身体の具合の悪いことと不幸は全く次元が違う。脳卒中の奥様は「…