合わないマウスピースと不眠
常連さんが「ちょっと眠れなくて・・・。」と言う。身体を見たら典型的な首のゆがみがある。「マウスピースしていましたよね。」「はい。」「前回調整したのは何時ですか?」「調整?2年前に作ったままです。」「え、作りっぱなし?」「そうです。」「本来マウスピースは半年に1度、保険で作れる。僕は今まで4-5個作って毎月の口腔ケアは欠かしていません。マウスピースは形が変わらなくても歯が動いてしまうので、結局は合わ…
常連さんが「ちょっと眠れなくて・・・。」と言う。身体を見たら典型的な首のゆがみがある。「マウスピースしていましたよね。」「はい。」「前回調整したのは何時ですか?」「調整?2年前に作ったままです。」「え、作りっぱなし?」「そうです。」「本来マウスピースは半年に1度、保険で作れる。僕は今まで4-5個作って毎月の口腔ケアは欠かしていません。マウスピースは形が変わらなくても歯が動いてしまうので、結局は合わ…
仕事柄、自覚のあるなしに関わらず胃をこわしている方は多い。昔からある漢方薬や市販薬でいくつか特徴があるのでまとめて見たい。 百草丸(ひゃくそうがん)-数年前に噴火した御嶽山のが有名である。御岳百草丸は5種類の生薬からつくられた胃腸薬で、山岳修験者の常備薬として知られたキハダ(オウバク)が主成分で3才から服用可能。 陀羅尼助(だらにすけ)-由来は、強い苦みがあるため、僧侶が陀羅尼を唱えるときにこれを…
細身の女性が坐骨神経痛で通っていて7割ほど楽になったが、そこから改善しないという。この方は初診時から胃腸の治療や按腹、灸などがうまくいったが、生理の時は辛くなると言う。ある程度生理の時は仕方がない部分はあるものの、全く方法はないのかと言われるとそうでもない。まず婦人科で基礎疾患がないか診て頂き、問題なければ漢方薬の適応である。つぎに下半身の血流改善には標準体重に近づく必要がある。こうなると何をどれ…
最近通われている患者さんで肩の痛みが1年半も続いている方がいる。 あまりに治らないので医者が肩の関節鏡を2回やったが、原因がわからずその後も痛みは続いていると言う。 注射をしても良くならないので、PT(理学療法士)にまわされたそうだが、痛みが強くリハも出来ないと言う。 まず始めにこういう場合はどう考え、どこから手をつけたらいいのであろうか。 それは「神経の興奮」と考え、「末端から治療」するのである…
これは以前、病院勤務時代に脳出血のご婦人を治療していた時の話だが、「私は50代で脳出血を起こし、主人に迷惑をかけ本当に不幸です。」と言う。付き添いで横にいたご主人がそれを聞いて「本当に手間がかかってね。」と笑いながら話されていた。この時の何ともご夫婦の表情が豊かで、幸福なご夫婦だなぁと感じた。仕事柄身体の具合の悪い方ばかり診ている。しかし身体の具合の悪いことと不幸は全く次元が違う。脳卒中の奥様は「…
常連さんの中に1人、理想的な患者がようやく現れた。以前から特に大きな問題があったわけではないが、まず外食を減らしてもらった。LINE@で送ってもらう食生活の殆どが外食かコンビニ食。新型コロナウィルスと絡んで自宅での食事に変えてもらった。玄米なども始めて、そうしたら以前より食欲がなくなり、少量で満足するようになったという。よく噛む事も指導し、お昼の弁当などは自分で作る事もあるという。そのあと体重が落…
一般的にニンニクは身体に良いとされているが、少し注意をしないといけない。まずは「生ニンニク」であるが、これは胃壁を痛めたり下痢をする。学生時代ラーメン屋さんでたっぷりニンニクをのせた方も多いだろうが、そのあと不思議に腸にきたと感じた方は多かったのではないだろか。減量の目的で一時的に使う事は以前に書いた。一方「加熱ニンニク」は全く成分が変わってしまい、胃壁を痛めたりする事がない。ラーメンに生ニンニク…
親が当院に通っていて子供が部活などで腰が痛いというとよく連れてくる。レントゲンを撮ると「腰椎分離症」などと言われ、少し不安になるが、我々から見ると安静にしていれば殆ど問題は起こらない。しかし試合が近いとか柔道部で先鋒ぐらいならまだいいが 、大将を勤めるとなると痛みに耐えながら稽古を続けてしまう。そして痛みを抑えるために注射や鍼という事になってしまう。酷い学生になると痛めた腰に硬いしこりが出来てしま…
緊急事態宣言は解除されたが、患者さんの中、特に女性特有の症状が増えている。下記の内容が思い当たる方は要注意である。 植木の植え替え 草むしり 何通も手紙を書く 徹底した掃除と床磨き 鍋磨き カボチャの天ぷらや慣れない料理 繕いものに後片付けや断捨離 これらはすべて腕を酷使する。以前から「腕のこり」に関しては自覚症状が出ず、必ず首肩がおかしくなるので注意喚起をしていた。最近女性で首肩がおかしい方が増…
芸術関係の方が作品作りで根を詰め、坐りすぎて腰が痛いという。話を聞いていたら、口内炎が治らず肩まで痛いという。身体を診たら、腰は坐り疲れではなく胃腸の反応が強かったので、脚を診たらスタマックラインが綺麗に出ていた。これは口内炎でちゃんと噛めず飲み込むようにして食べて、胃を壊したのではないかと聞いたら、「そうかもしれない。」と言う。そして腸までやられている。口内炎は今は貼るだけですぐ楽(口内炎パッチ…
新型コロナウィルスの影響で外食はしなくなるし、会社にも行かなくなる。 時間を持て余している方は多い。 こんな時は人の身体は素になる。 いつもなら過酷な生活やストレス、飲み過ぎで身体に負担がかかるのに、最近は多少の食べすぎぐらいはあるものの患者さんの身体が素になっている。 本来の姿である。 今までなら外敵と戦うために鎧を着けていたのを脱いだ感じ。 中々こういうチャンスはない。 ある常連さんは今までな…
「周りから攻めろ」は我々の業界で名人と言われた鍼灸の先生が残してくれた言葉である。これは例え話だが、ある方がラーメン屋さんを始めたとする。中々お客さんが来ず困って料理の専門家にアドバイスを戴いたら、「麺を細くしなさい」とか「スープにもっとコクを出して」とアドバイスされたとする。しかし言われたとおりやっても中々結果が出ない。こんな時は周りから攻めてみるといい。近所の方に聞き取りをしたら、「あそこの家…
東京ももう少しで緊急事態宣言が治まりそうである。最近の研究ではこのウィルスは肺炎を起こすと思っていたら、「血管炎」の方が重大なことが分かってきた。最近はコロナとの関係も言われ始めている。血管炎と言えば川崎病が有名である。川崎病は川崎教授が発見した原因不明の子供の血管炎である。眼や舌が真っ赤になるのでわかりやすい。新型コロナウィルスが原因はわからないが血管炎を起こすとなると、今年の冬に来そうな第2波…
日舞をやっている常連さんが足をくじいた。普通の捻挫と思って処置したら、「寝ている時に痛む。」と言う。これは足に荷重がかかって痛むのではなく、血行不良の可能性を感じた。普通に痛めたのなら「竹虎 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00CFBB0W4/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1」がお薦めで…
これは以前、近所のスナックのママさんが珍しく昼頃治療に来て、顔が赤かったので、「あれ、昼から飲んでいるの?」と聞いたら、「全く飲んでいない。」と言う。でも「顔が赤いですよ。」と言ったら、「全く飲んでいない、ビール2本。」と言った。本人にとってはビール2本は飲んでいるうちにはいらない。10本ぐらい飲めば飲んだというのかもしれないが、これが本人の尺度である。今日来た常連さんも前回絶好調だったのに、その…
5月一杯、緊急事態宣言が延長され、長い方ではもう2ヶ月以上、巣ごもり状態である。 当院も再開してから皆さんの症状があまりにも同じなので少し驚いている。 それは「首肩の辛さ」と「腰がだるい」である。 まず「首肩の辛さ」だが、原因は「腕のこり」と「胸骨のゆがみ」である。 腕は「使い過ぎ」か「ストレス」でしか硬くならない。 この時期、両腕硬い方ばかりであるから、「使い過ぎ」ではなく、「ストレス」である。…
患者さんに、「あなたはどうして寝るのですか?」と聞くと、「肉体の回復」という答えが多い。我々から見ると肉体の回復なら、ただ横になっているだけで十分である。これは以前NHKで見たのだが、「睡眠の理由」を特集していた。ヨーロッパのある女性が52年間寝たことがないという。夜になり、その方を撮影していたが、椅子にもたれかかっていて寝ているように見えるが、脳波を取ると寝る時に出る波が出ないので、医学的には寝…
今日来た方は右足首の捻挫が長引いているという。身体を診たら、右の太腿は(大腿四頭筋)数ヶ月の硬さで、これでは腰までおかしくなってしまうと言ったら、「ここのところ腰の調子が悪い。」という。捻挫でさぞかし反対の脚は頑張ったのだろうと思って左脚を診たら、典型的なスタマックライン。胃炎である。話を聞いたら、胃も気になっていたという。背中を診たら、胆嚢の反応が強い。これは刺激物の摂取(油か辛いもの)であり、…
常連さんが、「乳酸菌をいつも水で飲んでいます。」と言った。我々からしてみると唾液と混ぜて飴のように口の中で舐めて溶かすようにして戴くと効果が高い。まず口の中で溶かせば口腔内粘膜からの吸収で早い。ゴクンと飲んでしまうと胃にいって分解され、小腸で吸収、肝臓から心臓に行ってようやく全身を回る。そして唾液というのはとても多くの効用がある。抗菌作用に胃腸の運動促進、粘膜保護や発生、歯周病予防や若返りの作用も…
4月7日の緊急事態宣言で当院も閉院を決めたが、5月末までの延長でこのまま閉院を続けるか、再開か悩んでいた。こんな時は徹底的に勉強して、新型コロナウィルスの本質をみる以外にない。幸い閉院中だったので、長い時間調べ尽くした。そこでわかったことはテレビで有名な武田邦彦先生の出しておられた情報である。武田先生はアビガンを開発された白木公康教授の論文を読まれ、「今回の新型コロナウィルスは人から人ヘの感染より…