キーワード 鬱病

蝶形骨について

聞き慣れない言葉だろうが、頭に色々と症状かある方には蝶形骨(ちょうけいこつ)の治療をする。 蝶形骨は頭部の骨の一つで、頭のほぼ真ん中にあり、羽を広げた蝶のように見えるので、この名前がついた。 眠れない方や鬱病、頭痛に耳鳴りなど治療の対象は広い。 実はこの蝶形骨、最近突然思い出したように取り組んでいる。 以前からこの勉強はしていたが、数ヶ月前に患った脊柱管狭窄症で股関節の治療をじんどう先生にお願いし…

耳に入れる不思議なボール

健康グッズマニアの患者が、耳に入れる不思議なボールを持ってきて、良いか悪いかオーリングで調べて欲しいという。耳に入れるとは普通のアクセサリーとも違うし、聞いた事がなかったので、興味を持ち、調べてみたらことの他、オーリングが強くなる。それもかなり。誰がこんな事を考えたのだろうと思い、話を聞いたら、50才ぐらいの女性が作ったと言う。イヤリングなら耳にぶら下げるし、ピアスとも違う。耳に穴に入れるという。…

精神疾患と脇道

Bi-Digital O-Ring Testをやっているので鬱病の患者は多い。鍼灸師だが、鍼を打って治すわけではない。「鼻-EAT(Bスポット療法)」「歯-マウスピース」「腸-乳酸菌や食生活」がメインになる。子供の病気だと母親が、ご主人のが病気だと奥様が良く一緒に来るが、病人と一緒に生活をして、その世話というのはどれだけ大変かがこちらにも伝わってくる。医者の治療だけで良くなれば良いが、中々それだけ…

1週間で改善した頭の働き

中学生時代から時々来ていた子が社会人になり、外資系の金融会社に就職した。しかし最近全く頭が働かなくなり、心療内科など何処で診てもらおうか悩んだ結果、母が通い慣れているところにまずは行ってみようということになり久しぶりに来た。昔から外交官になりたいという夢を持ち、抜群の記憶力で国立の有名大学を出ている。話を聞くと自分でも不思議なぐらい、頭が働かないという。話だけ聞いていると鬱病患者なので、頭の状態を…

咳をしているときは腕を使うな

常連さんがこの間まで咳がひどかったという。身体を診たら、「咳の反応点」は殆ど問題なく、肩甲骨や「腕の反応点」が残っている。これは「咳は治ったが、咳で呼吸に関する筋肉を激しく使い筋肉痛が治っていない」事を意味する。下図を見ていただげばわかるが、咳の反応点(喘息のツボ)と腕の反応点は近い。咳がよくなれば当然、咳の反応点の筋肉は柔らかくなる。しかし咳が治りきっていないときに腕を使うと筋肉がほぐれきれず、…

アトピー性皮膚炎治療経過報告①

当院のホームページを見て、30年来のアトピー性皮膚炎の患者が来た。 患っている期間が長いだけに、皮膚がジクジクしている。 まずはこういう場合ジクジクを乾燥させるために、「ウーロン茶風呂」の話をする。 ウーロン茶には皮膚を乾燥させる効果があることを大分前に師匠に教わり、今まで何人かに試しが成績が良い。 早速この患者にも試したら効果覿面で、下の写真のよう患部が乾いてきた。(写真掲載本人許可済み) 次に…

脛が硬いとストレスに弱くなる

常連さんの脛のこりが中々良くならない。原因は冷えだが、この状態が続くとストレスに弱くなる。理由は簡単で、以前からストレスがかかると末端が堅くなる話はしている。歩きすぎでも冷えでも原因の如何を問わず、脛が硬くなれば、ストレスに対応する器が小さくなってしまう。脛が硬くないときにストレスの器が10とすれば、硬くなれば半分の5程度に下がってしまう。7のストレスを受けた場合、脛が硬くなければ受け入れられるの…

身の耳閉感を腕で治す話

以前からメニエール病など耳に違和感があった方が、今までEAT(Bスポット療法)で良くなっていたのが、最近はやっても何故か良くならず、耳閉感まで出てきたという。話を聞くと、コロナの影響で完全にテレワークになり、今までよりパソコンに向かう時間が増えたという。ここまで話を聞いただけで、「原因は長時間のパソコンのやり過ぎによる腕のこり」とわかった。実際マウスを持つ右腕を触ったらかなり痛がる。以前から、「腕…

父親の詳細な病歴を調べる

例えば父親が鬱病を45歳から患っていたとする。子供は40才近くになったら、父親の詳細な病状を聞くと自分の病気の予防になる。親が鬱病だからといって子供が必ずなるわけではないが参考にはなる。病状と言っても、「やる気がなかった」とか「頭がフワフワした」など頭の症状だけを聞くのではなく、「喉が痛かった」「腰が重かった」「眩暈が時々した」「口内炎をよく起こした」などはとても重要な情報である。「喉や腰、眩暈や…

減薬のコツ

これは師匠から聞いた話だが、減薬にはコツがあるという。例えば鬱病の場合、いきなり薬を止めるのではなく、徐々に止めるソフトランディングにしないと悪化してしまうと言う。例えば薬を2錠からいきなり1錠にするのではなく、1.75錠にするといいらしい。1.5錠なら薬を半分にするドラッグカッターがあるが、1/4にするには薬をフィルムから出さずに、カッターで切って戴ければ薬は飛んでいかない。1.75錠を1週間程…

頭の働きと人間関係

鬱病の方などによく頭の神経伝達物質アセチルコリンの量を、Bi-Digital O-Ring Testを使い測っている。時々免疫のレベルが低いのに頭だけ回っている方を診るが、そういう方の治療をして体調が良くなると、大抵アセチルコリンは上がる。アセチルコリンは記憶や頭の働きに関わるので、仕事などでは色々な細かいところまで気がつくようになる。しかしこれには少し困った事がある。仕事で頭が回るのは良いことな…

触らない治療

最近は病気の説明ばかりで患者に触らないうちに時間が来てしまうことが多い。 「乳がんの治療をしていて最近は鬱病っぽいのですが、どうしたら良いでしょうか?」 「中々やる気がなく休職中で飲み薬に効果を感じないのですが、どうしたら良いでしょうか?」 「よそで腰に鍼を打ってもらって7割は治ったのですが、残り3割がどうやっても取れません。」 「足の付け根が痛く、医者に言うと酷くなってから手術としか言われないの…

どこか一か所を犠牲にして

毎週来ている常連さんが激務で、前回などは頭に相当鍼を打った。このまま悪化すれば鬱病になってしまう。しかし今週はかなりいいと見えて、治療しながら鍼を打とうという気持ちにならない。しかし脛だけはだめで、他がよくなった割にはここだけ改善していない。これはよくある話で悪い環境下でよくなりつつあっても、全部良くなって治るわけではない。「どこか一か所を犠牲」にしながら治るのである。火傷なども皮膚の表を犠牲にし…

健康格言

キリスト教徒の内村鑑三が、「人は後世に何を遺して逝けるのか。清き金かそれとも事業か、著述をし思想を残すことか。それとも教育者となって学問を伝えることか。しかし何人にも遺すことができる最大の遺物がある。それはその人らしい生涯を送ることである。」と説いた。 私も還暦を越えだしてから、何か後世に役に立つものを残したいという気持ちが出てきた。 では何を残せるかだが、仕事柄「健康格言」しかない。 普段何気な…

男性の更年期とオープンリール

還暦を迎えた常連さんが、「先生は還暦の時に何か感じた?俺、あまり嬉しくないんだよね。」と言うので、「僕は特別には何も感じなかったです。仕事柄、男の38才説で色々と訴えてくる方はいますが、おそらく昔聞いた話が影響していると思います。20年ほど前に何か困った事があると相談にのって戴いていた師匠から、『よく男が40才になると、人生半分来たなどと言って立ち止まる奴がいる。生き方というのはオープンリールでい…

間違った健康食品選び

長年仕事をしていると、強者の患者が来る。 健康食品にこだわっている方の中には、以前最高で20数種類のサプリを持参し、オーリングテストで診てくれと言う方がいた。 詳しく調べたら、3種類しか身体に合っていなくて、「あとはいらないの?」と聞くので、「今の身体には必要ありません。」と答えた。 では何故こういう事が起こるかであるが、本人に聞いたら、「知り合いが多いので、少し具合が悪いというと必ず何かを勧めら…

百草丸を続けることの意味

百草丸は長野の御嶽山が有名で、山岳修験者の常備薬として数百年の歴史を持つ胃薬である。以前、「昔からある薬は他の薬とぶつかりにくい」と書いたが、私などはもう数十年毎晩枕元に置き、忘れないようにして飲んでいる。いちいち錠数など数えず、何となく調子が悪ければ多め、調子が良ければ少なめ程度の処方である。以前、「胃腸から崩れる」でも書いたが、体調を壊すのはまず「胃」からが多い。次に腸、そして腹筋が働かず、腰…

噛み合わせについて

噛み合わせについては以前から書いているが、最近噛み合わせ専門の先生の指導を頂き、今まで以上に噛み合わせについて学ぶ機会を得たので少し話をしたい。 たまたま所属するいくつかの学会の中に歯科の先生がいるので、歯科医の友達は多い。 色々と話を聞く中で、「顎位 がくい」「咬合 こうごう」「補綴 ほてつ」などの言葉も段々覚えて、自分が抱えている患者の相談にはよくのってもらう。 15年程前からすこし難しい患者…

標語

この年になると説教臭いことを言いたくなる。 よく偉大な経営者が、「1日1話」を書いておられるが少しだけ真似しようと思う。 長年の経験で健康保持のポイントだけをまとめてみた。 【命】親からもらったこの身体、自分で作れないこの命、粗末にできる道理がない 【親を選ぶ話】子供は生まれるときに自分で親を選んで生まれてくる 【身体は借り物と思えば良い】借り物と思えば無理はしない 【どんなに辛い事でも回復出来る…