キーワード 鬱病

一つ病気をしたら他にも何かあると疑え

これは経験的に言えることだが、例えば乳がんの手術をしたとする。 そうすると必ず他にも何か異常がある。 例えば子宮や卵巣など婦人科の問題、鼻炎、喉、食生活、生き方・・・。 当院では検査で引っかかったり、手術をした後は必ず他もちゃんと調べるように指導をしている。 がんにしても食生活や過度のストレス、過酷な生き方なとがかかわっていれば、どこか一ヶ所の問題だけでは済まない。 たまたま手術で取ったところは一…

電磁波測定士を取得して

先日ある学会で鬱病に関して発表していたら、知り合いの医学部教授から、「君の電磁波に関しての発表は曖昧すぎる。僕が測定器具から勉強方法を教えるから電磁波測定士をとりなさい。」と指導を頂いた。 今までBi-Digital O-Ring Testで電磁波の話はよくしていたが、良い機会なのでゼロから勉強しようと先日、電磁波測定士2級を取得した。 日本電磁波協会 https://www.emfa-japan…

体の反乱

何度か体の反乱の話は書いた。今日来た方見事に体が怒っていた。耳が痛くなったことなどないのに、両耳の痛みと発熱。それと味わったことのない足の痛み、完全に身体から、「こんな生活は止めろ。」と言われている。耳も抗生剤をちゃんと飲んだのかと思ったら点耳薬で終わり。頭痛もあったが薬が効かなかったという。中耳炎などで耳に炎症が起こると内耳神経と三叉神経が近いのでこめかみの強烈な痛みが起こる。ちょっとした薬では…

挨拶について

中学生から鬱病で通っている子が、社会に出て会社で揉まれながら頑張っている。時々来て話を聞いていると、「会社の中で皆に嫌われている人がいるのです。私自身は嫌いではないのですが、何となく近寄りにくくて・・・。」と言うので、「そういう場合は自分から先に大きな声で挨拶をしなさい。例え遠くにいても見つけて会釈だけでもいいからしなさい。相手はわかるから。そうするとその嫌われている人はあなたに対してとても良い印…

脳も臓器

鬱病の治療をしていると脳を臓器と思っていない方が多い。胃が悪ければ粘膜保護や潰瘍剤、消化剤で治る。腎臓が悪ければ利尿剤などで良くなる。心臓が悪ければ血管を確保してあげれば良くなる。肺が悪ければ感染症を治してあげれば良くなる。脳も臓器なので、血行不良なら血液、感染なら抗ウィルス剤、セロトニン関係なら腸を治療する。他の臓器と全く同じ考え方で良くなる。どうも脳だけ特別で何か特殊なことをやらないとダメと思…

人を変えるもの

鬱病治療をしていると何かのきっかけで良くなる方は多い。心療内科だとどうしても薬物治療がメインだが、我々から見ると胃腸機能や粘膜、口腔内の問題を解決してあげればかなり治療成績が上がるのにと思ってしまう。患者さんの中にはきっかけがうまく掴めず、小康状態が続いている方は多いが、時間が長くなると焦ってくる。そんな時によく、「どうやったらきっかけを掴めるのですか?」と聞かれる。そうすると「人を変えるのは人か…

リワークについて

仕事柄、鬱病の方は多い。その方達がある程度良くなっても社会復帰が難しい場合がある。リワークとは聞き慣れない言葉かもしれないが、鬱病の人が社会復帰するため、復職に向けたウォーミングアップを行うことをいう。 いきなり職場へ戻って働きはじめるのではなく、専門の公的機関や医療機関などに通い、オフィスに似た環境で実施されるさまざまな復職支援プログラムを通じて再発リスクを軽減させるのが目的。 http://w…

やがては認知症予備軍?

長年仕事をしているせいか、患者さんの症状がこじれて一筋縄ではいかない方が多い。 喉に鼻炎、歯周病や心臓の動悸、胃腸は悪いし、婦人科もいまいち、アトピー性皮膚炎はあるし、坐骨神経痛は慢性、脚は冷えるし膝まで痛い。集中力の低下と物忘れ、不眠が続くと頭痛が出るし最近は鬱病ではないかと思っている。 これが一人の方の症状である。 一体何処から手をつけていいのか悩む。 大抵こう言う方は、「粘膜症状」が治療の鍵…

身体が痛みを出す必要性

常連さんが膝痛で少し長引いていたが、取り敢えず治ったという。「もうこれで当分大丈夫ですよね。」と言うから、「身体は必要があって痛みを出しているのです。悪条件が揃い、無理をすればいくらでも出ます。あなたの膝は治ったのではなく、身体が痛みを出さなくてもいいと判断しただけです。必要に応じていつでも痛みは出します。」「え、そうなんですか。出さなくてもいいのに・・・。」以前から身体の中の2人と言っていますが…

子育て環境について

仕事柄新米ママは多い。出生率が1.26の最低から1.44と多少は上がったものの、まだまだ心許ない。これは以前テレビで見た話だが、何処かの島が地域全体で子育てをする習慣があるという。子供が出来ると近所の方が手伝ってくれたり、おばあちゃんからは「子供は宝。」と毎回言われ、レストランに行っても皆子連れ。どこへ行っても子育てしやすく、又褒められる。少しぐらいなら子供を預かってくれるし、ご飯も食べさせてくれ…

どうしてすぐに鍼を打たないのですか?

鬱病の方に、「ここは鍼灸院なのにどうしてすぐに鍼を打たないのですか?」と聞かれた。これには少し理由があって、長年の経験でどんな症状の方もいきなり鍼をやって効く方と効かない方がいる。昔は理由がわからなかったが、段々調べていくうちに患者さんの環境の違いでそういうことが起こるとわかった。例えば風邪で咳き込んでいる患者さんに鍼をやって効かなかったとする。その方がご自宅でどういう生活をしているかはわからない…

仕事で少し偉くなった人の悩み

学生時代から身体を診ている方だと、就職してから少し偉くなるとある特有な悩みを抱える。それは会社で新人の頃はただ言われたことをこなせば良かったが、10年近く経つとある程度人の上に立つようになる。係長や課長と肩書きがつき、人を束ねる仕事になる。実はこれは向き不向きが合って、学者タイプで自分の研究を進めたい方だと続けられない。以前、小学校の教頭先生(最近は副校長と言うらしい)が鬱病で入院中紹介されてきた…

胃腸の話

最近気がついたら患者さんには胃腸の話ばかりしている。 「この脚の反応は胃酸過多だから食べ過ぎです。」 「2週間お酒をやめたからこんなに背中と坐骨神経痛が楽です。」 「この胃の硬さは食べ過ぎよりストレスです。」 「こんなに腸が動かなければ浣腸を試したらいかがですか?」 「胃薬を忘れなければ背中はもっと楽だったと思います。」 「生クリームを止めない限りこの膵臓の反応は消えません。」 「これだけ腹圧が高…

普段治療しないところが大事

患者さんの中にはかかりプロというか、治療に慣れている方は多い。 我々の業界に数千万円のお金を落としている方もいる。 私が生まれる前からかかっている方もいる。 治療技術は解剖を学び 自分なりに考えて作ったが、どうも数ヶ所普段あまり一般の先生が治療しないところがある。 1.太腿の前面-ここは自覚症状が出ない。この筋肉が硬くなると膝痛を訴えてくる。また胃腸障害でも出やすい。腰痛や坐骨神経痛の時は見落とし…

何をやっても治らない膝痛の考え方

ネットで当院を見つけて膝痛の方が来た。今まで10件近くで調べてもらって原因が不明だという。レントゲンやMRIなど全く問題がない。行く度毎に「太腿を鍛えなさい。」「歩きなさい。」と言われ、忠実に実行しているが、良くならないと言う。矢継ぎ早に色々と質問をしたら、痛みに全く特徴がない。歩いて痛いときもあるし、痛くないときもある。坐っていて楽なときと痛いときがある。暖めて痛いときと冷やして痛いときがある。…

ウルトラスーパードツボの男の38才

紹介でここ3-4年、肩が痛いという40才ぐらいの男の人が来た。仕事を聞いたら一日中パソコンをやっている。腕を診たら典型的なパソコン病である。こういう場合は腕を治さないとパソコン病は治らない。しかし腕の反応は出ない。腕が辛いと言って来る方はいない。それがすべて肩の痛みや首のゆがみに悪影響を与えてしまう。この方は困ったことに不眠症とパニック症候群もある。パソコンのやり過ぎで首のゆがみ(頭への血行不良)…

取り越し苦労

鬱病の方を治療をしていると必ず出てくる言葉に、「もし、良くないことが起こったらどうしよう。」があります。 内容的には殆どが取り越し苦労です。 そういう話が出ると必ずこう聞きます。 「では昔、将来の自分を描いたことはあったでしょう。良いことも悪いこともその通りになりましたか?もしなっていないのなら、あまり考えすぎでも意味はありません。それどころか『思うことは実現する』で悪いことを考える良くない方向に…

皮膚治療の可能性について

病院勤務時代にレントゲン技師が東南アジアに行って、怪しげなマッサージを受けたという。 何をするか見ていたら10円玉みたいなコインを出して皮膚を擦り始めたという。 それもかなり強く。 数分して止めてもらおうと思ったが、断りにくくなり全身1時間半ぐらい擦られたという。 皮膚を見るとミミズ腫れ、これは大丈夫かなぁと思って翌朝まで様子を見ると、かつてないぐらい身体が軽くスッキリしていたという。 その後そう…

ささみしか食べず寒がるアスリート

マラソンをやっている方が関節痛で通っている。以前より改善して完走できたり関節痛も減ってきたので、通院回数が減った。久しぶりに来たら少し痩せていたので聞いてみた。「BMIはいくつ?」「17なんです。全然太れなくて・・・。」「エアコンきつくない?まさかささみしか食べていないということはないよね?」「はい、エアコンがきつく感じて家内に切ってくれと言っています。会社でもささみ定食しか目が行きません。」これ…

諦めない気持ちとこのままでもいいやという気持ち

脳梗塞のリハビリで通っている方が、新しい治療が出ると試す。諦めない気持ちはとても大事だが、ほぼ毎回挫折する。終いには山中先生にiPS細胞でなんとか急いでもらうよう頼んでくれという。リハビリをしていると諦めない気持ちともう一つ大事な気持ちがある。それはこのままでもいいやという気持ちである。それでは諦めていることになるではないかといわれそうだか、少し違う。現状を受け入れ、あるがままに生きることである。…