キーワード 鬱病

過渡期

鬱病で通っている常連さんが、珍しく腕にこりがある。本人は気にして、「原因は何ですか?」と聞いてくる。前回、背中が酷かったのでその影響なのか、何か腕を使ったのか色々と想像するが分からない。患者さんが原因を知りたがる気持ちは分かるが、こちらにしてみると原因を特定するだけの材料がないので、はっきりしたことが言えない。こういう場合は経験がものを言う。今まで何度も同じ体験をしているので、「おそらくこれは一過…

小鳥タイプ詳細

小鳥タイプとは人の身体の筋肉の質を何パターンかに分類した時の1つの呼び名です。 大きく分けますと「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」「宇宙人タイプ」「ターミネータータイプ」とおおよそ分類できます。 小鳥タイプは細身の女性に多く、いつも腰が痛いと言い、頭痛、生理痛、膝痛、坐骨神経痛や冷え性に悩まされ、体力が続かずすぐ根を上げてしまいます。それでも頑張ると信じられないような症状が出てきて、身体にやめさせら…

難病治療の鍵は鼻にあった

これはだいぶ古い話だか10年ほど前に難しい患者が溜まってしまって、にっちもさっちもいかない時期があった。毎日何百通とくる医療情報を見ながらある時、患者さんの特徴として、「何となく鼻が悪い。」ということに気がつき、鼻からアプローチできないかといろいろ探っていたら、EAT(Bスポット療法)と出会った。早速その学会(日本病巣疾患研究会)入会させていただくために、理事長に直談判し、「どうしても勉強したいの…

子供の治療

常連さんから、「子供の治療はどんなことをするのですか?」と言われ、少し考えてみた。 .夜尿症-いわゆる「おねしょ」。最近は減ったが、一昔前はお腹を緩めたり、飲み物の制限をしたり、骨盤をいじったり、足のツボを刺激したりしていた。 側弯症-学校の検診などで校医から指摘される。殆どは経過観察だが、左右不対照のスポーツなどはチェックが必要。軽度であれば側弯症自体は問題はないが、ある程度の角度を超えると装具…

人は何故、寝るのか?

患者さんに、「あなたはどうして寝るのですか?」と聞くと、「肉体の回復」という答えが多い。我々から見ると肉体の回復なら、ただ横になっているだけで十分である。これは以前NHKで見たのだが、「睡眠の理由」を特集していた。ヨーロッパのある女性が52年間寝たことがないという。夜になり、その方を撮影していたが、椅子にもたれかかっていて寝ているように見えるが、脳波を取ると寝る時に出る波が出ないので、医学的には寝…

短鎖脂肪酸について

常連さんから、「最近ブログの更新がないですけど・・・。」と言われた。こちらにしてみるとまとまった時間がようやくできて、カルテの電子化や今まで読めなかった本が読めて良かったと思っていた。こういう時期だとこちらが何か書かないと不安になる方もいるだろうから、少し読んだ本の中から短鎖脂肪酸について書きます。今まで何度となく「腸と免疫」「乳酸菌で性格が変わる」「鬱病を治すにはまず腸から」「便移植」という内容…

こんな時だから出来ること

新型コロナウィルスの緊急事態宣言を受けて、世の中が一変してしまった。 当院でも一時的に閉院を決めたが、以前にも何度か危機はあった。 消費税が上がった時、出張を止めた時、治療費を値上げした時やリーマンショックの後など思い出す。 そういう経験を何度かしていると、「暇になって時間ができたらこれをしよう。」というリストをいくつか作っておいた。 カルテの電子化 超音波診断装置を使った勉強 扁桃と腸、免疫(ア…

歯科連携

最近は単純に腰痛という方が少なく、アトピー性皮膚炎、鬱病、鼻炎、胃腸炎がらみの方ばかりである。 腰痛なのに胃腸の話をしたり、首のゆがみに噛み合わせやマウスピースの話、EAT(Bスポット療法)の話までしている。 特に首のゆがみには苦い思い出があって、以前ある患者さんが当院で首の治療をした後、歯医者に行ったらすぐに悪化して、我々の治療のもろさを露呈した。 それから鬱病患者も鼻炎と噛み合わせだけでかなり…

メンテがうまい方の特徴

今日来た常連さんは身体のメンテがとてもうまい。「明日は大きなイベントがあり、少しでも身体にゆとりを持たせたいのできた。」と言う。身体を診ると大きな問題はなく、本当に余力を増やすためだけに治療に来ている。中々こういうメンテは出来ない。普通の方はある程度定期的に来ても、「結構今日は酷い。」とか、「意外と問題なかった。」と感想を言っている。自分の現状把握が出来ていないわけだ。時々、鬱病の常連さんで、「今…

LINE健康法

最近はLINEを使って数十名の患者さんとよくやり取りをしている。 腰痛の方、鬱病の方、喘息の方、減量の方、免疫不全やがんの方と病気は様々である。 送られてくる内容は食事の内容や今の体調、医者に行って言われた事や、身内の相談、突然の痛みや眠れないなど多岐に渡る。 その都度、必要に応じて返信はしているが、よく感じるのは当たり前が当たり前でないということである。 朝普通に目が覚めて、布団から起きれて、ご…

職業と身体のミスマッチ

以前暑い夏に若い女性が治療院に飛び込んできて、「すいません、30分腰をお願いします。」と言う。いかにも営業畑でバリバリの感じである。腰の治療はすぐに終わったが身体を診て、「あなた、営業が好きでしょう。楽しくてしょうがないでしよう。」と言ったら、「好きなんです、この仕事。」と言う。そのあとしばらくしてまた来て身体を診たら、なんとも元気がない。嫌な仕事を耐えている感じ。職業が変わったのかと思って聞いた…

抗菌抗菌と言い過ぎ

以前、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長のご発表で「子供を花粉症にしないための9カ条」を紹介した。 「子供を花粉症にしないための9カ条」 1.生後早期にBCGを接種させる 2.幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる 3.小児期にはなるべく抗生物質を使わない 4.猫、犬を家の中で飼育する 5.早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす 6.適度に不衛生な…

取り敢えず何をすれば健康になれますか?

久しぶりに来た若い方からのいきなりの質問で、「取り敢えず何をすれば健康になれますか?」と聞かれたので、「粗食と笑い」と答えた。この仕事をしていると、身体が壊れる大きな原因の一つは間違いなく胃腸障害である。胃腸がダメだと免疫が下がり、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、しいては鬱病まで行ってしまう。そして笑いは免疫をあげる万能治療である。仕事柄、患者さんを見ていて治りにくい方は暗い。作り笑顔だけでも…

胃から崩れる

仕事柄芸能人の方が何人か来ている。 よくテレビで「あの人は今」という番組をやっているが、久しぶりに見ると大抵太って昔の面影がない。 間違いなく食べすぎである。 芸能人に限らず、身体は殆どが胃から崩れる。 暴飲暴食で満腹になるまで食べ、美味しいものを追いかけ、毎晩宴会などという方は多い。 特にお笑いの世界だと夜の宴会でおごったりして、人間関係を作るという。 週に5-6日は宴会という方は多い。 そうい…

テアニンについて

聞き慣れない言葉だが、常連さんが教えてくれた。テアニンとは緑茶専用の成分で玉露などから抽出された希少アミノ酸だそうです。効果は脳波のα波を増加させ、自律神経調整、リラックスや睡眠効果があるという事です。薬ではないので鬱病の治療にも応用されていると言う事だそうです。こういうことを調べるといつも思い出すことがある。それは「香道」「アロマテラピー」である。リラックス効果に匂いが大きく関わっていて、メンタ…

未来医療

現代社会、ネットの発達と共に医療も変化しつつある。 当院で一番感じるのはLINE@を入れてから、患者さんの小さな変化を送ってもらうようにしてから、病状が手に取るようにわかる。 今まで減量の方なら、1-2週間に1度何を食べたかの写真を見て良いとか悪いとか言っていたが、LINE@だと食べる瞬間に情報が来る。 鬱病の方なら薬を飲んだ後すぐ何を感じたかが来る。 胃腸炎の方なら何を食べておかしくなったかが、…

お年寄りの薬害と胃炎

よくご婦人でいくつかの薬を出されて、調子が悪いものだから医者に言うとさらに薬が増え、薬害で胃を壊している方が来る。高血圧、高脂血症、骨粗鬆症に痛風、のどは弱いし、血管も柔らかくしなければならない。高血圧の薬もAという薬が効かなくなってBに替えずに、「Aが効いたいて事もあったので、追加で飲むように。」と薬が増えてしまう。これはよく鬱病患者でも起こる。同じ事を高脂血症、喉の薬とやれば簡単に10種類以上…

病気の数値化について

長年仕事をしていると、感覚器の異常を訴えてくる方がいる。 そういう方に限って殆ど検査をしていない。 また検査があることを知らない。 例えば鞭打ちの後遺症などで匂いがわからなかったり味を感じない場合、今は嗅覚検査や味覚検査がある。 昔なら臭いがわからず腐ったもの平気で人に出したり食べたり、お茶とコーヒーの区別がつかなかったり、味がわからず何を食べても砂を噛むように感じたり、患者の主観しか判断方法がな…

どうして先生のブログに頭の具体例がないのですか?

長年ブログを書いているとファンというか、マニアの方が増える。今日来常連さんから、「どうして先生のブログに鬱病、認知症など具体的な話が書いてないのですか?治療していますよね。」と言われ、ビックリしてしまった。理由は簡単で鬱病でも他の頭の病気でもBi-Digital O-Ring Testを使わなければ全く病状が掴めない。しかしこのBi-Digital O-Ring Testを説明するのが大変である。…

ネットワーク論その2

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その2を書いてみたい。 「鬱病と鼻炎」 最近、鬱病患者が多いが必ず「鼻」「歯」「腸」をチェックする。 「鼻炎・EAT(Bスポット療法)」「歯周病・マウスピース」「乳酸菌・フードチェック・断食」に取り組むわけだ。 まず鼻炎だがこれは自覚症状のない方でも必ず調べてもらう。 上咽頭と言って空気を鼻から吸い込んだときにコツンとぶつかる所に炎症があると、ことごとく病気…