何を目指して治療しているのですか?

常連さんになると質問が厳しい。 「何を目指して治療しているのですか?」 例えば筋肉痛ならある程度ほぐしたり冷やしたりで処置出来るし、血行不良なら暖めれば良い。関節なら周辺を緩めて可動性を高める方法は幾つもある。内蔵であれば負担をかけないようにしたり、休ませればいい場合が多い。しかし問題は神経である。神経が興奮して痛みや自律神経がうまく働かない症状は難しい。どうやって興奮している神経を静めるかをいつ…

神様の鍵の隠し方

常連さんから、「あなたの治療は時々、変なツボをいじるけどどうしてそういうところを治療するの?」と聞かれて少し困ってしまった。「なぜと言われても困りますが、治療のポイントは鍵と鍵穴です。我々が鍵を見つけて鍵穴に刺せば問題解決ですが、その鍵が何処に隠れているかが問題です。簡単に見つかるようならすぐに治っているはずですが、治らない方が多いということは鍵が見つからないのです。ではどう考えるかと言いますと『…

グイグイ引っ張る人

最近結婚に関して、「学者との結婚について」や「結婚相手はおとなしい人が良い」という話を書いた。今日来た方は未婚でやはりグイグイ引っ張る人が良いという。この方には例え話をした。グイグイ引っ張る方というのは自分を強く持っていて、自己主張が強い。結婚して朝ご主人から、「今日は焼肉にしてくれ。」と言われたとする。専業主婦ならそのまま準備をしてご主人の帰りを待っていれば良いのだが、仕事を持っている奥さんは多…

葬儀とぎっくり腰

この仕事を長くやっていると葬儀場に伺う事が以前あった。喪主は緊張と不眠、お酒などですっかり体調を壊し、ぎっくり腰になって動けないから何とかしてくれと言う。状況が状況だけに何とかしなくてはと思うが、治療の横でお経が聞こえてくると何とも不思議な気持ちになる。治療院にも喪服のまま来る方はいる。葬儀の途中で抜け出したのであろう。そういう方は全身何処を診てもパンパンで気の毒に思ってしまう。「これではつらいで…

右手を使っているのに左の肩甲骨が悪い場合

本来は右腕を使えばその影響で右の肩甲骨の周辺が硬くなります。しかし反対側に反応が出ている方も時々います。理由はいくつかありますが、下記を疑います。 歯の噛み合わせに問題 胃腸障害 心臓の反応 古傷 背骨の問題 首のゆがみ 以上のような原因があると、右腕を使う方でも左肩甲骨に反応が出ます。一つずつ当たっていけば原因は掴めます。 印刷する

麻の中の蓬

「あさのなかのよもぎ」は曲がりくねる蓬でも麻の中ではまっすぐに育つように、人も善人に交わればその感化を受けて自然に善人になることのたとえだそうです。 これは身体にも同じ事が言えます。 足首も痛い、膝も痛い、腰も痛いとなれば当然首まで痛くなってきます。 しかし足首、膝、腰と治療をしていき、良い環境を作ってあげると首の治療をしなくても自然に首は痛みを出さなくなります。 もはや痛みを出す必要がないといっ…

第27回日本バイ・デジタルO-リングテスト医学会主催 オープンセミナーの御案内

第27回日本BDORT医学会同時開催 オープンセミナー 「ひとりで出来るO-リングの実技」 会場:昭和大学病院 入院棟 地下一階臨床講堂    品川区旗の台1-5-8 日時:5月13日(日) 10:10-11:10 帝京平成大学健康科学研究科教授 高橋秀則 「高齢化社会におけるBDORT医療の果たすべき役割」 11:10-12:20 医療法人愛鍼会山元病院理事長 YNSA創始者 山元式新頭鍼療法(…

常連さんの微妙な変化

20-30年と治療している常連さんの体は微妙な変化も見逃さない。ある女優さんは日舞の演目が新しくなり稽古をしているのだが、その反応が良く太腿に出る。触っただけでどれくらいきつい稽古なのかがわかる。しかし稽古3日目にして突然足のこりがなくなった。何があったのか聞いたら、「演目が代わり、楽な踊りになった。」と言う。苦手意識が足から消えてしまったのがすぐにわかった。もう一人の方はゴルフを週末にやる方だが…

乳がんになって気がついたこと

数年ぶりに来る方で乳がんの手術をやった方はいる。話を聞くとどの方も知識がなかったという。何度も書いていることだが、注意事項をまとめてみた。 脂っこい食事 牛乳 辛いもの・刺激物 IHクッキング スプリングベッド 黒い下着・服 ブラジャーのワイヤー 甘い物取りすぎ 生クリーム 人参ジュース コンビニ食 寝室のテレビ 上げればキリがないが、一度手術のした後は子供達のためにも、徹底した食事の生活環境の改…

予想した血液データ

前回、中性脂肪が高い方の話をした。正常値が150mg/dlのところを350mg/dlだから高いと言えば高いが、あまり心配してしなかった。その時に1ヶ月後の血液データを予想していたので発表したい。 中性脂肪:353→予想は220、実際は118 尿   酸:8.4→予想は7.8、実際は7.9 γ-GTP  :204→予想は150、実際は160 中性脂肪はかなり予想より下がったが大体予想した通りである。…

スマホを長時間使うと覚えたことが消える

「スマホが学力を破壊する」川島隆太先生 脳トレで有名な東北大学の先生である。ちょっと衝撃的な内容だったので買って読んでみた。詳細は伏せるが、スマホの時間が長いから、勉強時間が減り学力低下と思っていたら全く違う内容に驚いた。記憶を消すという話である。この事実に川島先生も驚いて上梓されたのであろう。   印刷する

足の感覚麻痺の治し方

常連さんがスキーで足を痛めてから指の感覚がおかしいという。全部の指ではなく右第4・5趾である。いわゆる感覚麻痺でどういう仕組みでこういう事が起こり、どうやって治すのかと聞かれた。まずは徹底的に原因を調べるなら病院でCT、MRIで細かく輪切りにして戴き、腰から症状のある足まで調べる。殆どのケース何処で圧迫が強いということはなかなか分からないから、取り敢えずレントゲン上は大丈夫という話になる。医者でや…

この病院で死にたい

病院勤務時代に入院していたおばあちゃんが、「私はこの病院で死にたい。」とよく言っていた。我々から見ると最高の医療を受けたいのは人の常だが、しかし患者心理は少し違う。たとえこの病院の医療水準が最高でなくても良いのである。この病院の先生が好きなのか、お世話になったのかはわからないが、この病院とかかわっていたいのである。当時はそういう患者心理がわからず、いい医療がすべてと思っていたが実際は違う。先生との…

神経ブロック3回で完治した坐骨神経痛

仕事柄、医者で診てもらって坐骨神経痛と言われ、薬を飲んだが効かず、ペインクリニックで注射を打ったがいまいちなので、鍼でもやるかと来る方は多い。ブログでも坐骨神経痛に関しては色々と書いているので見て来る方もいる。そんな中、ブログを読んできた方の治療がうまくいかず、目安は8回を目前に内臓の問題を疑い、「医者でお腹を検査したらまた来て下さい。」と言った方がいる。1年ぶりに来られて、こちらとしては内臓は大…

歯列矯正していても楽しめるディナー

常連さんが結婚式にお呼ばれで明治記念館に行ってきたという。またまた歯列矯正中であまり食べられないかと思っていたら、すべて美味しく戴けたという。理由はどうも、明治記念館のシェフがお年寄りにも美味しく食べられる工夫をしていたようだと言う。この常連さんも自分が歯列矯正をしていなければ気がつかなかったと思うと言っていた。以前テレビで観たが、何処かの介護施設で社長が、「入居者が食事を残す。どんな方にも美味し…

子供は風の子

常連のお母さんが、「私は食事以外お菓子を食べない。間食をしないんです。子供にもそう躾けています。」と言う。しかし我々から見ると子供は糖を大量にとってエネルギーを作る解糖系というエンジンで動いているので、おやつぐらいはあげた方がいいという話をした。大人になると感じないが、子供の頃は本当にお腹と背中がくっつくぐらい空腹を覚えた。食事して2時間も経つと腹がへる。朝食のあとは10時のおやつ、昼食のあとは3…

嫌な仕事とストーカー

常連さんが嫌な仕事で胃炎は起こるし、ヤダモン君は出るし、関節まで痛いという。出来れば避けたいのだろうが、仕事柄そうもいかない。この方には一つの例えとして、ストーカーの話をした。これば大分前に聞いた話だが、女性が男性ストーカーに追われていた。ストーカーの心理はどうも逃げると追いたくなるらしい。女性が逃げれば逃げるほど逆効果なので、ある時逆にその男性に近寄って、「何かご用ですか?」と聞いたらどうかとア…

歯を抜いたらゴルフはしない方がいい

常連さんが滅多に言わない右首と右片頭痛を訴えてきた。筋肉を触ると右側だけ方や首の筋肉が緊張している。何があったのか聞いたら、抜歯をしたという。以前、女優さんの歯科治療で書いたが、抜歯後は何が起こるかわからない。傷口がオープンしていて、噛む力も弱い、痛みもある。そんな状態でゴルフをしたという。明確に原因がわかったので、「歯を抜いたらゴルフはしない方がいい」とアドバイスをした。しかし本人にしてみると、…

生きる力と顔のイボ

常連さんの奥様さんが、最近ご主人の顔のイボが突然で出したという。皮膚科で治療しているのだが、どうして突然出るのかという話になった。「それは鼻か、腸が悪いと言うことです。あとは腫瘍体質。おできが出来やすいか、顔のイボはウィルス性ですから免疫が下がっている。あとご主人の年齢も関係あると想います。男が50代半ばになると、定年が見え生きる希望がなくなってくる。生きる活力不足で顔に湿疹などが出来やすくなる。…

女性ライオンタイプの老後

元気なライオンタイプの女性は結構なことだが、大体そういう方達はまず来ない。子供を3-4人産んでもパワーがある。たまに腰痛になっても根が強いので、寝れば治ると思っている。しかしこういう女性が40代を越え、50代60代になると身体の不調を訴えてくる。まずは胃腸、腰や太腿の裏は腸の反応点なので、時々坐骨神経痛を訴えてくる。そのままほおっておくと、腸の動きが悪い分50代ぐらいから下っ腹が出てくる。よくおば…