寝ながらスマホの弊害

骨折のリハビリをやっていてほぼ終了した常連さんが突然、左の腕と肩が辛いという。調べてみると確かに左の腕のこりが酷い。こういう事は自然発生的には起こらないから、何をしたのか聞いたら、何もしていないという。2週間前も酷く、鍼をしたが治療が効かなかったか、新たに負担をかけなければこういう硬さは出来ない。原因をひつこく聞いたら、「寝ながらスマホを見ていましたが関係あります?」と聞くので、「おおありです。」と応えた。理由は簡単で、心臓の気持ちになれば分かる。横になっている時は心臓は血液を送るのに高低差がないから少し楽をさせてもらえる。そんな時に左腕だけ上げ続けられてはそこに血を送ることが大変である。昼間の活動時間なら心臓も元気で、首や頭へは血管が太く距離が短いので血液を送るのは楽だが、横になって休んでいる時間に心臓から遠いところへ、それも長い距離、細い血管で血液を運ぶというのは大変である。その上、スマホの操作で指を使い続けられては尚更である。普段の生活でも腕を心臓より高く上げ続けるのは大変である。私自身も寝ながらスマホはやっているが、横を向いて布団の上にスマホは置いている。決して腕は上げない。肩の痛みが治らない方達の中にはこの、「腕を持ち上げながらの寝ながらスマホ」の方は多いのではないだろうか?

image_print印刷する