ブログ諺⑨-痛みは古傷や弱いところが好き

今回は少しウィルス君の気持ちになってみましょう。
ウィルスは数十億年前から地球上に存在し、人間の祖先よりも遥かに昔から存在しています。
人類が出現したのは数十万年前です。
ではこのウィルスはどこから来たのか、色々と説があり本当のことはわかっていませんが、個人的には宇宙の隕石から来たと思っています。
いわゆるよそ者です。
そのよそ者が人の身体に入るために、色々と知恵を絞り、型を変え、戦略をひねり出します。
人の身体に入って勢力拡大はいいですが、勢力を拡大し過ぎるとその体が死んでしまので、ウィルスは生き残れません。
ではどういう戦略をとったかというと、普段は神経節や血中に身を潜め、出来るだけその体の弱いところに潜んでいます。体の弱いところは体から攻撃されにくいので安全です。
帯状疱疹などがそうで、帯状疱疹の原因であるヘルペスウィスルは体から完全排除は出来ません。
体が弱った時に赤い発疹と痛みで勢力を拡大します。
そういう意味では古傷も大好きです。
一度傷ついていますから、ヘルペスも居心地が良いのです。
そうなると何か免疫が落ちたり、疲れているときに、ヘルペスは勢力拡大して痛みを出します。
痛みを起こしているヘルペスが、「古傷や弱いところが好き」なので、痛みが出る理由がわかると思います。
逆を返せば、「少し疲れるといつも同じところが病むので管理しやすい」となります。
これが疲れる度に毎回違う場所で違う症状、例えば今日は胃痛、明日は発熱、その次は耳鳴りなどと出していたらノイローゼになってしまいます。
少し疲れたときに、いつもの場所に症状が出れば「またこの場所だ。これ以上無理をしないようにしよう。」となりますが、毎回違うとどう処理していいか分かりません。
痛みが古傷や弱いところに出ているのはありがたいことなのです。
「この痛みさえなければ・・・」とよく聞きますが、これは逆でこれからは、「またこの痛みで良かった。」と言いましょう。

image_print印刷する