安眠に関して

常連さんが酷い不眠ではないのだけれども、安眠のコツを知りたいという。下記の内容は良い睡眠を取るために私が普段から感じていることである。 体が冷えていると眠れない-手足が温かいと寝やすい-湯たんぽなど足が暖かいだけで寝られる-肩や首を冷やさない、夏はアイスノンで寝やすいときがある 真っ暗だと寝にくい-これは真っ暗でないと寝られない方もいる。 室温が低すぎると寝られない 音も適度がいい-無音だと寝にく…

健康法、追いかけているうちが華

患者さんの中に70代でジャニーズを追いかけている方がいる。 話しはいつも同じで、「今度は仙台でコンサートがある。」「チケットが取れなかった。」「オープニングがいつも格好いい。」「投げキッス最高。」とまるで乙女のように話す。 うちに来ると肩や腰がおかしいと言っているが、ジャニーズの話の時は痛みなど忘れているようである。 よくテレビで○○がいいと言うと翌日にはスーパーからなくなるそうだが、健康法は追い…

サービスについて

これは以前帝国ホテルが改装するときに、サービス向上のために部屋数を減らし、お客様のゴミなどは長期間保管するという話を聞いた。紙ゴミひとつも大切な場合があるので、そういうところにまで気を配ったという。この話を常連の会長にしたら、「私も実は以前に帝国とオオタニを使った時にボールペンを忘れてしまって、すぐホテルに電話をしたら、『取ってございます。』と即答したという。しかし先日沖縄のあるホテルに行った時は…

腕の使いすぎで喉が痛くなる話

常連さんが海外旅行で重い荷物と車の運転で、腕がパンパンになってしまった。運が悪いことにその後、腕を振って走ったらなぜか喉が痛くなったという。身体を診たら腕の疲れで出た反応点が喉の反応点とくっついていて、そこそこの範囲に炎症を起こしていた。腕の使いすぎと喉は結びつかないだろうが、ツボの反応点はとても近い。こんな所にも落とし穴がある。こういう場合は喉の痛みだけなので、風邪のように鼻水などは一切出ない。…

耳下腺の腫れに関して

常連さんが一側だけ耳下腺が腫れて気になるという。原因はいくつかある、感染、アレルギー、腫瘍、石、顎関節-噛み合わせ、耳管の問題、慢性中耳炎などである。しかし現実問題、発熱や腫れがあれば抗生剤で治療できるが、多少の腫れは手の打ちようがない。本人は気になるので、1度CTかMRIを撮ったらどうかという話をした。石や腫瘍はわかるし、構造的な問題もわかる。原因がわかるかどうかは別にしても絞りこむことはできる…

イタリアンと腸の動き

以前、辛いものを食べて痔が悪化する話は書いた。昨晩はたまたま定休日だったので、家内と町をぶらぶらしていたら混んでいるイタリアンを見つけた。何とか座れたので思わず色々と注文してしまった。あまり食べたことのないアヒージョやパスタ(少し辛かった)がとても美味しかった。そうしたら家内が「やはり料理にこれだけニンニクを入れ、オリーブオイルと唐辛子を使うと美味しくなる。」と言っていた。普段は仕事柄、定休日の前…

減量できない方の特徴

仕事柄、減量指導はよくしている。以前中年太りで困った方に断食指導をしていたら、「3日間の断食で9食食べ損なった。今はこれをどう取り返すかで頭が一杯。」と言われて、ビックリしてしまった。こちらからするともう過ぎたことなので、取り戻すという発想がない。又旅先では必ず美味しい物を食べる習慣の方は、たまたま食べ損なっただけで、「食べられなかった○○の敵を取る。」と言う話をする。食べられなくて損をしたという…

健康寿命を延ばすには運動や食事より本や雑誌を読んだ方がいい

先日たまたま見ていたNHKでAIを駆使して健康寿命を延ばす解析をしていた。 そのために下記の3つが大事だという。 1.運動よりも食事よりも読書(本や雑誌を読む)が大事 2.子供と暮らすな!一人で暮らせ! 3.ぴんぴんころり 泥棒を捕まえろ 1に関しては山梨県のデータが出ていて、運動とかは最下位、図書館1位という。そして図書館が近くにある人は要介護が低いとデータがあるという。心が動くと身体が動くとい…

「1度治める」という考え方

常連さんの胃が市販薬や灸をやっても今いち治らない。少し長引いたので消化器の先生に胃薬を出してもらった。処方を見て、「これなら治まる。」と思い、今日患者さんが来たので聞いてみた。 「治ったでしょう?」 「いえ、まだダメなんです。」 「あの処方効くはずだけど・・・。」 「ガスター飲んだら楽になったので、先生の薬飲んでいないんです。」 「え、そうなの。」 患者さんにしてみると色々と薬を飲み過ぎるのはよく…

なぜ悪くなったのか、何をすれば良くなるのかわからない梨状筋症候群

梨状筋(りじょうきん)の下から坐骨神経が足に向かって出ていて、梨状筋に問題があると坐骨神経痛を起こす。常連さんが梨状筋症候群になり、治療に手間取っている。カルテを見たら以前も同じ症状でその時も治療に手間取った。今回定番治療をしても殆ど痛みが変わらず、先程診たらなぜか楽になっているという。どうして梨状筋症候群が起こり、なぜ良くなったのかが前回も今回も全くわからない。普通、坐骨神経痛は平らなところを歩…

治療の分かれ目

日舞をやっている方が、膝にピキッという痛みを感じたという。その後痛くて曲げられず、足を引きずっていたという。調べてみると症状は半月板でこのまま悪化させてしまうと踊りに支障が出る。患者さんには次のような話をした。 「よく子供の頃転んで、肘や膝を擦りむきかさぶたを作った記憶があるでしょう。短気な子は風呂に入るとそれをすぐに剥き、血だらけになって又数日すると又剥いてなかなか治らなかった経験もあるでしょう…

どうしてすぐに鍼を打たないのですか?

鬱病の方に、「ここは鍼灸院なのにどうしてすぐに鍼を打たないのですか?」と聞かれた。これには少し理由があって、長年の経験でどんな症状の方もいきなり鍼をやって効く方と効かない方がいる。昔は理由がわからなかったが、段々調べていくうちに患者さんの環境の違いでそういうことが起こるとわかった。例えば風邪で咳き込んでいる患者さんに鍼をやって効かなかったとする。その方がご自宅でどういう生活をしているかはわからない…

健康増進法

先日、テレビで池上彰さんの番組を観ていたら、「健康維持を国民の義務とする」ということを言っていて、調べてみたら健康増進法に国民の責務として、第二条 「国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない。」と書かれていた。 これは知らなかった。 背景には高齢化やメタボなど医療費の増大に伴い、健康寿命を延ばそうとし…

患者から出た「やって理解出来た」という言葉

ちょっと酷い坐骨神経痛の方が毎週通っている。今まで通っていたところで良くはなったが完治しないという。当院のブログを見て興味を持ったという。初診が5月でその時にもう胃腸の問題のことを指摘している。「胃腸を治さないと治らない坐骨神経痛」と毎回来る度に伝えている。仕事柄宴会が多い方で、週に最低2-3回は入るという。多いと4-5回でいつも胃腸障害を抱えている。今回は昨晩の食べ過ぎでお腹も痛くて触れないぐら…

肩の痛みと歯の関係

Bi-Digital O-Ring Testの学会に出ていると、歯がいかに全身に影響しているかの講義はよく聞く。先日も1本の歯を抜いただけで脳の血流が良くなったり、腰が楽になったりしている映像を見た。今、五十肩で通っている方の中に中々改善しない方がいる。この講義を聞いてすぐにその人の顔が浮かび、今日実験した見たら大当たり。この方は右五十肩なのだが、歯を調べたら右の上の歯の1本が明らかに肩と関係(こ…

長引く首の違和感

常連さんが首の違和感がなかなか取れないという。もう数ヶ月になるのですこし悪い話をした。「最悪のことを言うと以前にあなたはがんをやっているので、中咽頭がんなどを疑います。中咽頭がんは少し喉のリンパが腫れるぐらいで殆ど見つかることはありません。患者さんで見つかったんですと言われれば『とても運が良いですね。』と言います。念のため内視鏡で診て頂くといいと思います。次に首のMRI、ヘルニアなど出るかも知れま…

細身の膝の違和感

細身の女優さんが膝が気になるという。特別痛いわけではないが特に膝のお皿の調子が悪いという。調べてみると膝のお皿だけ温度が低い。サーモグラフィで診ても明らかに低い。そして膝に腰、首肩肘とすべての関節が気になるという。こういう場合はまず冷えから治療しないと関節の治療は出来ない。治療中いつも寒い寒いというぐらい冷え性である。以前パナソニックのスチーム温浴を勧めたら、足のみならず他の関節もすべて楽になった…

今回の国際学会で学んだこと

9月21日(金)~23日(日)までスロベニアでECIMの国際学会があった。 これは遡ること4年前に、私の師匠の下津浦先生の所に初代スロベニアのLojze Peterle首相が訪ねてきて、「今ヨーロッパは医療崩壊しつつあるという状況ではない。もう崩壊している。例えば抗がん剤だが、高いものは1ヶ月2000万円(現在は月に5000万円するものもある。)する。それで治れば良いが、亡くなる方は多い。だから世…

夫源病について

仕事柄、40年ぐらい連れ添ったご夫婦の愚痴はよく聞く。 ご主人は、「昔は可愛かった。今は生意気。」 奥様は、「そばにいないで欲しい。定年後は家にいると思うと恐ろしい。」 とお互い言い分はあるのだろうが最近、「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」「いつまでたっても更年期が終わらない…… 奥さん、それは「夫源病」ですね。…

歯周病ケアについて

常連さんが歯医者で歯周病ケアについて指導され、3ヶ月に1度来るように言われたという。本人は6ヶ月に1度程度でいいと思っていたみたいなので、下記のような話をした。 「私自身、特別歯は悪くないのですが数ヶ月前に少し痛いところがあり診てもらったら、担当の先生が替わり、今までにないぐらい丁寧な説明を受けた。何となく疑問に思っていたことも先生の話の中にあったので、この先生にまかせようと徹底的に調べてもらった…