症例

胃腸を鍛える

トライアスロンをやっている方や企業のオーナーで、胃腸さえ強ければもっと色々と出来るのにと思ってしまう方が結構いる。 慢性腰痛で胃が原因の場合は多く、中々整形外科で胃腸の問題を指摘しないので、治らず困っている方がよく来る。 そういう場合、胃を治すと嘘みたいに腰の痛みがなくなるので東洋医学にはまる。 しかし胃を治しても少し無理をすればまたおかしくなる。 マイナスの胃をゼロにしただけで、負担をかければま…

五感治療院

以前に女社長から聞いた話だが、ストレスがきついときに、どうやったら立ち直れるか色々と実験したという。 結論的には最大限のオシャレをして、ロールスロイスの送り迎えで最高のレストランで食事をすると癒えるという。 当時はそういうものかと感じていたが、10数年前、仕事がきつくて私自身色々と実験してみた。 まず仕事が終わって感じるのは、美味しいものが食べたいということだ。 次に床屋さんに行きたくなる。 別に…

身体の中の監視役

昔なら、三叉神経痛の治療で8割は取れたが、中々完治しないと言われれば、残り2割をどうしようかと考えていたが、最近はそのままがいいですと言うことにしている。 もちろん病気は完治した方がいいのだが、その方の性格によっては少し痛みが残っていたぐらいの方がいい方がいる。 何でも挑戦、達成という性格の方は、体力のレベルが10の時、治療して13になると15の無理をする。 今度は18のレベルに持ってくると20の…

ピラニアと金魚

金魚やうなぎなど海外へ輸送する場合、そのまま水槽に入れて送ると死んでしまうという。 そこで業者は色々と考え、実験した結果、水槽にピラニアを入れると殆ど死なないという。 当然何匹かは食べられてしまうだろうが、全部食べるわけではない。 ピラニアがいることで神経がピリッとして、輸送のストレスが消えてしまうのだろう。 人間にもこれがあてはまる。 会社や何か人間関係で、イエスマンに囲まれているといごごちは良…

引越と草むしり

昔から年を取ってから引越をすると寿命を縮めると言われるが、本当にその通りである。 以前70代の方が引越をして小さい荷物は業者に頼まず、自分で色々とやったものだから、身体が回復するのに2ヶ月以上かかった。 その間週に1~2回治療を受けていたので、かなり高いものについたと思う。 これなら業者に任せた方が良かったのではないだろうか。 口は出すが一切手を出さない。 箸一つ持たないぐらいの気持ちでやらないと…

金星の話

これは教えて戴いた話だが、金星を天体望遠鏡で見ると全て明るくないそうだ。宵の明星・明けの明星と言われ日の出・日の入りには目立つがほんの一部しか明るくない。 暗いところがかなりあるという。 しかし遠くから見ると金星全体が輝いて見える。 これを見て真理を教えて下さった。 近くから見ると欠点があっても、一部分の強い輝きで、遠くから見ると欠点が消えてしまう。 だからいかにその光を強くすることが大切かという…

真っ黒金平

一病息災ではなく、年を取り多病息災になると、便秘ぐらいでも中々薬を使いたいくないのが本音だ。 乳酸菌や食物繊維ぐらいで便秘が解消されれば楽だが、そうはいかない方も多い。 そういう場合にお薦めの一品がある。 「真っ黒金平」である。 普通金平を作る時はごぼうを水に浸し、灰汁を抜く。 ごぼうは線維だけでなく、この灰汁が下剤である。 折角の下剤を捨ててはもったいない。 灰汁を抜かずそのまま金平を作って戴き…

骨格、乳酸菌、断食の3段階治療

治療にもレベルがあっておおよそ3段階で考えている。 第1段階は身体のゆがみを治す治療。 首肩腰はもちろんのこと、顎関節や仙腸関節などあらゆる関節を治すことで治癒に導こうとする。 これには基本的に食生活などの環境は変えない。 ゆがみだけ治して身体の回復力を上げる方法である。 第2段階は乳酸菌を使う方法。 これはがんやアトピー性皮膚炎、花粉症などの粘膜や免疫などを上げることによって、治癒に導こうとする…

ピロリ菌除菌に関して

最近、ピロリ菌除菌の話がよく出る。 少し話をまとめてみたい。 以前は胃のように強酸状態で生息できる菌はいないと思われていたが、犬の胃液かららせん菌を見つけた。 その後、ピロリ菌の存在が確定し、胃がんとの関係が指摘され、萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などでも除菌が推奨された。 年齢と共に感染率が上がり、日本人の6000万人がピロリ菌に感染している言われている。 しかし胃がんの発生率は地域差があり、…

肩と腰を揉まない治療

最近、治療しながら殆ど肩と腰を揉まないやり方に変わってきたと感じた。 以前から腰痛にして、腰に原因がないと言い続けてきたが、益々その傾向が強くなってきた。 最近一番治療しているのは、「頭皮」「首のゆがみ」「お腹」「腕」「ふくらはぎ」である。 結局、身体の末端とお腹しかいじっていない。 理由の一つにパソコン病や鬱病、坐骨神経痛、アトピー性皮膚炎など一昔前には少なかったが、最近はそういう人達ばかりであ…

病気、だからどうした!!

これはN響(NHK交響楽団)の方から聞いた話だが、指揮者の岩城宏之先生が職業病である頸椎後縦靭帯骨化症を患った。 たまたま私もテレビを見ていて、こんなにすごい首のコルセットがあるのかという装具を着けながら、指揮棒を振っていた。 その後も続けざまに3ヶ所ぐらいがんを患った。 後縦靭帯骨化症だけでも難病なのに、がんを患っても必ず復活して指揮をしていた。 ある時、楽団員の方が先生とのお酒の席で、 「先生…

やがて薬は着る物

師匠から発明王エジソンの言葉を何度か聞いている。 「未来の医師は薬を用いないで、彼の患者の治療において、人体の骨格構造、栄養、そして病気の原因と予防に注意を払うようになるだろう。」 師匠は消化器が専門だが、長年治療を見ていると現代医学の薬より、漢方薬や乳酸菌、健康食品と食の養生の話ばかり指導している。 投薬に関しても薬を飲むことを内服と言うが、どうして「服」という言葉を使うのだろうか。 それは昔、…

何事も八掛け

先日めがねの度が合わないので、レンズだけ新しいのに変えたが、ピントが合いすぎて長い時間かけていられないという。 新しいのを作ったのなら元のに戻せばいいのだが、そうもいかない。 原稿書きや書類を見るのが辛くて仕事にならないそうだ。 私自身以前にパソコン病の原稿を書いていたときに、ピントが合わないので新しいメガネを作って懲りた。 ピントが合いすぎていて眼が疲れる。 ちゃんと検眼したのにどうしてそういう…

学校給食に乳酸菌と食物繊維を

前回は乳酸菌の事を書きました。 性格が穏やかになるのでしたら、学校給食に入れてもらいたいと思います。 そしてもう一つ入れて頂きたい物があります。 それは食物繊維です。 正月早々、尾籠な話で恐縮ですが、便の量と自殺率が反比例するという研究報告があります。 アフリカなどでは木の実や草など食事に含まれる食物繊維の量が非常に多く、その分便の量も増えます。 先進国はファストフードや西洋食化で食物繊維の量は多…

乳酸菌で豚が穏やかに

最近は免疫関係の病気の方が気になります。 がんや鬱病、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などはもちろんのこと、坐骨神経痛なども腸の免疫を上げないとなかなか治らない人がいます。 治りにくい人は殆ど胃腸に問題があります。 胃腸の内視鏡検査で大丈夫と言われても、実際に食べ物を入れて腸がちゃんと働くかはわかりません。 何とか腸に働いてもらうために当院では乳酸菌を薦めています。 ビオフェルミンなどはなじみも…

死ぬまで筋肉は付く

使って減るのがお金、使う程増えるのが筋肉。 患者さんから教えて頂いて唸ってしまった。 それと同時に病院勤務時代の事を思い出した。今 だから言える話だが、85才以上の方の筋トレはやっても無駄だと思っていた。 病院だと寝たきりの方が多く、元気に動ける方は少ない。 しかし数年前に92才のおばあちゃんの歩行訓練をして、筋肉が付くことを発見した。 その後96才のおばあちゃんも筋トレ効果があることがわかり、死…

脳の思い込み

次の文章を声を出して読んで下さい。 きうょは いいてきんです。 こしとの なはつ あかつった けどれも さいんきは あきらくしなってまきたし。 少し変な文章ですが、「今日はいい天気です。今年の夏は暑かったけれども最近は秋らしくなってきました。」と読みませんでしたか? 脳は間違っている文章を常に修正しながら、都合の良いように解釈しているのです。 これを文脈効果と言います。 脳は客観的ではないのです。…

記録を残す

先日かなりひどい坐骨神経痛の方が来た。 歩くのも辛いし、寝返りも出来ない。 数日前にゴルフで無理をして右脚を痛めたという。 以前にも同じようなことがあったが、治ったのですこしバカにしていたら歩けなくなってしまったという。 とにかく太腿の痛みが強い。 飲み薬が効かず、座薬で何とか生活できるレベルだという。 夜中にうずくのでよく眠れないという。 見るからに辛そうである。 ほぼ毎日の治療で薄皮を剥ぐ如く…

ライオンタイプと小鳥タイプ

身体にはいくつかの分類方法があるのでしょうが、我々が身体を触って感じるのはまず筋肉の質です。 ライオンタイプと小鳥タイプがあります。 食事も一辺に食べて後はパタンと寝るだけ、不眠などとは縁がありません。 朝の目覚めはよく、起きてすぐに仕事が出来ます。 瞬発力に向き、いかにも筋肉質の方はライオンタイプです。 スポーツで言えば、100m走やダッシュが得意です。 こういう方は特別に訓練をしなくても早く走…

坐骨神経痛治療の決定打

この時期、坐骨神経痛の方はよく診ます。 最近数人かなりひどい方がきて、これこそ「坐骨神経痛治療の決定打」というものを掴みましたのでお伝えします。 昔、坐骨神経痛の勉強をしていたときに、おおよそ8回の治療で治まると書いてありました。 臨床でやってみると確かに正確な数字で、殆どの方が8回以内の治療で治まります。 しかし医者が手術を検討している腰椎椎間板ヘルニアのひどい方や、坐骨神経の炎症がひどい方など…