すぐにぶりっかえす寝違い

常連さんが首の治療をしたばかりなのに、又痛くなったという。身体を診ると筋肉の負担はかかっていない。本人も何もしていないという。寝違いは筋肉性の疲労と神経の興奮で起こるが、どうも筋肉性ではなさそうだ。こうなると1番疑うのは噛み合わせである。こんな話をしたら、「そういえばマウスピースを変えたばかりで少し違和感があった。」と言ったので、「その後首が痛い側ばかりで噛むということはないですよね。」と聞いたら…

人は群れるもの

患者さんでも長く通っていると老後の話がよく出る。「私結婚していないから老後が不安。」「子供がいないから旦那が死んだ後どうしようか悩んでいる。」色々と老後の悩みはつきない。ある時私が冗談で、「これは例えばの話しですよ。僕が引退してここにビルでも建てたとします。老人ホーム、僕から見たら昔の下宿屋ですが、広いリビングと個室があり、好きなときに好きな場所にいられるようにします。1階は治療院を作って、その隣…

母親がおもちゃ

新米ママだと中々子育ての悩みはつきない。お腹に10ヶ月いたとはいえ、いきなり人間が出てきて突然、「今日からあなたは母です。」と言われる。何をやっていいか分からなく、又授乳などで睡眠も取れず大変なのは良くわかる。しかしこの子育て、男には出来ない。例えば子供が学校に行くときなどよく、「車に気をつけて。」というが、ある程度の年齢になると子供が、「もうわかっている、毎日同じ事を言わないで。」となる。父親は…

肘の内側の痛みについて

時々肘痛の方が来る。特に肘の内側は机の角などにぶつけると小指までビーンと響くところがある。ここは解剖的に開けるとすぐに神経が出てきて皮膚から浅い所を通っている。なかなか治らない場合は医者に言ってステロイドを注射するのだが、医者も神経損傷など起こすと大変なことになるから、「鍼で何とかして。」と言ってくる。何となく整形外科とリハビリで患者を譲りっこしてしまう。こんな場合は鍼よりお灸が効く。そしてよく出…

葛根湯医者

江戸時代の古典落語に「葛根湯医者」という話がある。 「お前さんはどこが悪いんだ?」 「先生、どうも、頭が痛くてしょうがねぇんですがねぇ。」 「んー、頭痛だなぁ、そりゃ。  葛根湯、やるから、飲んでごらんよ。」 「先生、あっしは、目が悪くってねぇ。」 「ん、そりゃ、いけないなぁ。  目は眼(まなこ)といってなぁ、一番、肝心なところだぞぉ。  葛根湯やるから、せいぜい、お飲み。  その隣の方は?」 「…

腰を痛める日曜大工

この品川に引越をしてから15年が経つが、中古で買ったので少し家も傷み始め、時々改装をしている。治療院の内装は電気屋で叔父が好意でやってくれた。当然私も人足でかり出され、「お前、少しこれを押さえていろ。」とか、「これを丁度良い長さに切っておけ。」とか「ここをビスで留めておいてくれ。」と手伝っていろうちに電動工具のことを知り、今では日曜大工が1つの趣味になっている。しかしやってみて感じることは木を切っ…

大腸内視鏡で絶好腸

始めて大腸内視鏡を受けた方がその後腸の調子が良いという。どうしてこうなるのですかと聞くので、「理由は2つ3つあります。まず医者が内視鏡を入れながら少し曲がったりねじれたところは治してくれる先生がいます。次に検査の前に下剤をかけますが、腸が空っぽになるわけです。今まで少し便があったのが空っぽ、そして今までいた腸内細菌もスッキリそしてリセット。殆どの方は腸の空っぽを体験したことはありません。昔腸を洗う…

花粉症と加湿器

まだ花粉症の季節ではないが、その時期になりアレグラなどを飲んでしのいでいる方は多い。減感作療法や舌下免疫療法で良くなる方は多い。我々は良く花粉団子というようなことを言って、微量入れて耐性をつけようとする。花粉症の方には血液検査でアレルゲンを調べてもらっているが、スギやヒノキがひっかかる方は大体ハウスダストも引っかかる。今は優秀な加湿器が多いのでお薦めだが、配置場所を聞くと少しずれている方がいる。例…

突然良くなる腕のこり

パソコンのやり過ぎやストレスなどで腕のこりの方はよく来る。中々治療は大変で、かなり時間をかけて丁寧に治療をしないとほぐれない。少しぐらい歩いたり体調がいいぐらいではほぐれないことは経験済みである。しかし突然腕のこりがなくなる場合がある。それは突然新しい目標が見つかり、猪突猛進しているときである。色々な社長でも、「今まで中々良くならなかった腕がこんなにほぐれたのは新しい方針が決まったか、新しいことを…

話が一人歩き

新患で身体診て、「あなたはご両親の愛情をたっぷり受け、少し天然が入っていてストレスを抜くのがうまい、身体に自信があり、すこし他の姉妹から妬まれたでしょう。性格的には小さな事にこだわるでしょう。」と言った方がいる。長年人の身体を診ていると身体は情報の宝庫である。言われた方はビックリして、占い師を見る眼でこちらを見る。今日久しぶりに診たら、腸が2-3週間動かず、足の疲労があった。「ここ2-3週間外食か…

必勝パターン

仕事で問題が解決せず身体がよどんでいたので、「少し気分でも変えて好きなホテルでも行ったら。」とアドバイスしたら翌日ホテルに行き、近くの神社も回ったらスッキリしてしまったという。これならもっと早くやれば良かったという。これが功を奏したので月に1度程度同じ事をするといいという話をした。脳は色々なものをパターンで認識する。「仕事でスランプ」→「ホテルでリラックス」→「神社で気分壮快」このパターンを覚え込…

身体が痛みを出す必要性

常連さんが膝痛で少し長引いていたが、取り敢えず治ったという。「もうこれで当分大丈夫ですよね。」と言うから、「身体は必要があって痛みを出しているのです。悪条件が揃い、無理をすればいくらでも出ます。あなたの膝は治ったのではなく、身体が痛みを出さなくてもいいと判断しただけです。必要に応じていつでも痛みは出します。」「え、そうなんですか。出さなくてもいいのに・・・。」以前から身体の中の2人と言っていますが…

「Oーリングテスト」超健康レッスン入荷しました

Bi-Digital O-Ring Testを一般向けに解説された本が再版になり、入荷しました。セミナーやBi-Digital O-Ring Testに興味を持たれた方の必読書でしたが、絶版になり長い間ご不自由をおかけしました。Bi-Digital O-Ring Testの基本が丁寧に解説されていて、とても解りやすく書かれています。若さを保つ秘訣や生活の何で衣食住の注意事項、全国認定医リストなども…

受験必勝、100%自分の能力を発揮する方法

1・2月は受験期である。長年、治療の仕事をしていると合格できる能力を持ちながら、本番で体調を崩すケースがある。誠にもったいない話である。よく先輩から、「本番前はリラックスして。」と言われるが、リラックスしようとすると緊張してしまう人もいる。またどうやって良いのかわからない。治療家の経験から、「こんな時はここを刺激すれば治(おさ)まる。」というツボを披露したい。但し、治療したからといって合格を保証す…

似れば良い

芸術関係の仕事をしている方と話をしていると、「以心伝心」の話や「心を学ぶ」などの話がよく出てくる。芸の仕事も血縁関係が後を継げば、その家庭で学んだことが役に立つが、家庭環境がなくてその道を学ぶということは中々難しいものがある。先日たまたま人間国宝の坂東玉三郎さんのインタビュー番組があってみていたら、「命と健康を害する以外のことは全てやらないと努力とは言えない。努力をすれば道は開ける。」と言っていた…

ブルーシートで雨漏りを止める話

仕事柄、病気の原因を追及する癖がついている。「あなたの頭痛は噛み合わせと鼻炎だから、頭痛薬だけでは治りません。歯と鼻をいじらないとダメです。」こんな会話は日常茶飯事だが、患者さんの中には兎に角痛みだけ止まれば良いという方は多い。そういう方にはこういう話をしている。「あなたの身体を家に例えるとします。雨漏りがしていて困っています。私が家を見るとシロアリに柱をくわれて土台が狂い、屋根の瓦が割れています…

枕も人も10%

仕事柄、首が痛くて枕が原因ではないかという声をよく聞く。試しに2つ3つ買ってみるとがなかなか改善しないという。我々から見ると良い枕に出会えるのは10%ぐらいの確率しかない。2つ3つ買って出会えるわけがないと思ってしまう。最低10個買って出会えれば良しとする、こんな感じである。以前、病院勤務時代、救急だったので交通事故が多かった。そういう患者さんには枕は使わず、タオルの2つ折りをよく使っていた。当院…

鬱病治療の注意点

Bi-Digital O-Ring Testをやっていると鬱病の方は多い。現代医学では鬱病を中々数値化できないが、Bi-Digital O-Ring Testの技術を使うと手に取るように頭の働きや免疫の状態など数値で把握できる。改善しない項目は集中的に治療が絞り込めるので、効果を上げている。最近は20代30代の患者が多く、一昔前では考えられないような状況になっている。特に学生で鬱病を発症当時は学校…

体温と免疫

最近はがんの患者さんが多い。 身体を診ていていつも感じることは低体温である。 抗がん剤などやってしまうともっと下がる。 特に手を触ったときの独特のヒヤッとした感じは忘れられない。 よく体温の話が出るががん細胞が分裂しやすい温度は35℃である。 昔は低体温の子供は殆どいなかったが、最近は多い。 子供は風の子と言うが、冬でも半袖短パンでお祭りには男だけ寒中水泳や裸祭をやる。 これはすべて精子の細胞分裂…

産後のトラブル

仕事柄新米ママは多い。初産だと慣れない子育てに数時間おきの授乳、睡眠もままならずわからないことばかり。近くに母親がいればいいが、遠方だといちいち聞いていられない。出産後に痔や尿漏れは多く、初めての体験に戸惑ってしまう。場所が場所だけに医者にも行きにくい。痔などは特に便秘がダメで、睡眠も十分でなく、食生活も乱れてしまうと中々痔はやっかいである。妊娠中は子宮の前に膀胱、後ろは直腸である。子宮が大きくな…