ブログ諺②-休むことを仕事とせよ

これは大分前にある社長から教えて戴いた。その社長は激務でトラック4台分の書類を作って、会社を公開したと言っていた。本当にトラック4台分かはわからないが、公開するだけの力を持っている社長の働き方は凄かった。まず出勤は朝の10時過ぎ、5時まで仕事をして一般社員は帰る。そこから又仕事を続け、10時過ぎると役員が帰る。そこからは本当の幹部だけになり、終わるのが夜中の1時。そこで幹部は帰るが、その社長は、「…

ブログ諺①-体は借り物と思えばいい

いよいよ今回からブログランキングが終わり、「ブログ諺」を配信します。 初めに「体は借り物と思えばいい」は常連さんから教えて戴きました。常連さんも何かのセミナーか講習会で聞いて、心に残っていたようです。 まず、「借り物」となれば雑には扱えません。多くの方を診ていると自分の身体を限界まで酷使する方ばかりですから、「借り物」という発想は全くありません。あくまで自分の身体は自分の物と思っています。 しかし…

薬を倍にしたら効いてラッキー

首を痛めている常連さんが少し酷くなり、専門家にちゃんと診てもらいなさいと指導して結果が出た。結果は年齢なりの骨の変形で、薬の種類は今までと同じでいいが、倍飲みなさいと指導が出たという。今までは日に1回だったのが今度は朝晩と2回飲んだら、とても楽になってラッキーと言っている。これには少し違和感を覚えた。本来は薬を使わなくてもいいレベルまで回復させたいのに、たまたま飲んで薬が効いたというのは、「薬があ…

半月板の落とし穴

常連さんが膝を痛がり、調べたら半月板損傷だった。こういう場合は酷ければ手術になってしまうが、膝に負担をかけないで2-3週間は様子を診るといい。膝の固定には当院でも色々と試したが、ニーラップが1番いい。巻き方にもコツがあるので、リンクを見て頂きたい。ここで大事なのは「日々の生活で痛みを感じないレベルの運動」「サポーターを状況に応じて自分で強く巻いたり、弱くする」「痛みを感じる事を当たり前だと思わない…

犬の躾け方

常連さんの新米妻が、「主人が犬を飼っていて私が散歩係」と言う。「ではいい犬の躾け方を教えて上げる」と言って、私の師匠から聞いた話をした。師匠が家に戻って飼い犬に土産をあげようとするときに、犬が奥さんを見て、「食べていい?」と言う顔をするという。奥さんの許可があると、犬はすぐに食べるのだが、許可がないと食べたいのに我慢しているという。その時の奥さんの顔が何とも勝ち誇っているという。その時師匠は、「負…

習性と悩み方

以前ブログで、「サソリと習性」と言う話を書いた。サソリが川を渡るために、カエルに背中に乗せてくれと頼む話で、「いざとなると君(サソリ)は刺すから背中に乗せない」とカエルは言うが、サソリは頼み込んで、「絶対に刺さないから」と誓い、カエルの背中に乗せてもらう。途中まで行ったところで急に流れが速くなりカエルはバランスを失うと、サソリも必死になり、刺さないと誓ったが、気がついたら刺していたという話である。…

「ま」が長い

これは田舎でよくあったのだが、近所のおばさんが人の話を聞きながら、「まぁ、それは大変ね」と言う人と、「まぁーーーーーーーーーーーーーー、それは大変ね」とやたらに「ま」が長い人がいた。話した側も「ま」が長いと、「そんなに心配して戴いて」と悪い気はしない。本当に心配している方はわからないが、女性は時々これを使う。これは私から見ると、そういう方は「人間として強者」と感じてしまう。「ま」の長さと心配の程度…

健康になりたいは困る

たとえばあなたが医者だとして患者から、「先生、私健康になりたいのです。」と言われるととても困ると思います。同様にあなたが占い師の場合、「幸福になりたいのですが・・・」と言われても困ると思います。健康と幸福になりたい気持ちは分かりますが、質問の仕方によっては答えられないのです。しかし「胃炎が治らず困っています」とか、「夫婦でいつも些細な事で喧嘩ばかりです」と言われれば、「それはね・・・」と対策を指導…

ハリネズミ理論

これは例えばあなたがライオンだとして、目の前に、「普通のネズミ」と「ハリネズミ」がいたらどちらを食べるかという話で、おそらくハリネズミは選ばれないでしょう。ハリのお陰で身を守れたわけです。もしあなたが医者で、「何か具合が悪い」と言われた場合と、「先週から胃が痛くて、胃薬を飲んだのですが、良くならず、昨日から背中まで痛む。食あたりでもなさそうだし、少し便秘」と言われれば、病状を詳しく言ってきた方の方…

武器を持っていないことが最大の武器

昨年、脊柱管狭窄症を患ってから理学療法士の先生にお世話になり、少し分野は違うが関節に関してあまりに詳しいので、少し勉強してみた。以前大学の解剖教室でお世話になり、それなりに学んだつもりでいたが、理学療法士の先生方の研究発表が、あまりに解剖学者みたいな事を言うので驚き、どうしてそこまで詳しいのか疑問に思っていたが、昨日のセミナーを聞きながら理由がわかった。昨日のセミナーは麻酔科の先生が理学療法士の先…

どこまで治りたいの?

最近、当院の常連さんが4人股関節の置換術をした。皆さんリハが順調でやれやれだが、以前同じ手術をした人が、体調が良く少し運動をしたいと自分で筋トレをして、股関節を痛めた事があった。以前も股関節の手術成績が良い事は書いたが、それはあくまで日常生活に支障がないレベルであり、手術した全員がマラソンなどの運動をやっていいという事にはならない。もしやりたいという希望があるなら、専門の理学療法士に指導を頂き、そ…

ブログランキング1位~4位

いよいよ最後です。この話をどれだけ多くの方にしたかわかりません。 1位 腕のこりに関して 2位 下腹部の反応点「ハムストリング」 3位 背中を診れば食生活が分かる(甘い物取りすぎで左腰痛、刺激物の摂取で右腰痛) 4位 脛が硬くなる4つの理由 まず1位の「腕のこりに関して」ですが、やはりこの話かと思いました。身体には2ヶ所、自覚症状が出ないところがあります。「腕」と「太腿」です。何故出ないのかは仮説…

病気は科学

人は具合が悪くなると色々と犯人を捜す。「この腰痛は昨日あの人に悪口を言われたからだ。」「何も腰に悪い事をしていないのに、痛みが出るのはおかしい。」などと患者は色々と考える。それも想像力がとても豊かで、時にはご自分の持っている医学知識を総動員していろいろな物をくっつけて珍説を伺う事もある。しかしどんな病気も明確に原因があり、現代医学で解けない問題(遺伝子や未知のウィルス)であっても、全て原因と結果は…

病気も人も治す

体育会系の常連さんが、「病気や怪我は気合いで治す」とよく言っている。成長期の怪我程度なら良いかもしれないが、それ以降の身体の痛みは気合いだけで治るとは思えない。特に体育会系の方は、「以前ほど辛くない。きっと寝れば治る。まだ我慢できる。自分だけは何とかなる。」と自信ならぬ過信が心の何処かにあり、「まだ大丈夫。もうすこし様子を見る。」と中々病院で調べてもらおうとしない。以前ある社長が腰痛で、「病院でレ…

人工股関節置換術

我々は人工股関節置換術の事をTHA(Total Hip Arthroplasty)と呼んでいる。最近ここ2ヶ月ぐらいの間に4人が手術をした。私自身がそんなに股関節ばかり専門にしているわけではないので、私の股関節を診てもらっている川口のじんどう先生に全員送った。先日行ったら、「先生のところにどうしてあんなに酷い股関節ばかり来るの?」と聞かれ、「私もわかりません」と答えた。治療を受けながら、送った患者…

鬱病への道

今日来た若い女性は以前から頭痛があり、原因は首のゆがみが関わっているとわかったので、EAT(Bスポット療法)とマウスピースを勧めていた。身体全体にはストレスが強く、腕や脛が硬い事も頭痛には悪影響である。そんな状況だとよく女性は心を満たすために甘い物を必ず食べる。それも中毒的に。そうなるとお腹周りが太ってきて、足への血流が落ちるから、歩きたがらない。今までのピッタリした服など入らないと又甘い物を食べ…

ブログランキング5位~9位

ではブログランキングの続きを書いてみたい。 5位 歯を治すと扉が押せる話(鞭打ちの後遺症のツボ) 6位 スタマックライン 7位 首のゆがみとマウスピース 8位 胸骨のゆがみ(胸の真ん中の痛み) 9位 胃薬について まず5位の「歯を治すと扉が押せる話(鞭打ちの後遺症のツボ)」であるが、病院勤務時代に救急外来にいたので、交通事故で鞭打ちの方はよく来た。こちらがリハをやっていると、ある時腕の外側の硬い方…

咳と神経の興奮

ここ数週間、同じ症状の方ばかり来るので、少し書いてみたい。「先生、子供が学校で風邪を引いて、学級閉鎖、その後に私も咳が出始め、ここ3週間咳が止まらないのです。熱も出ました。咳が止まったら来ようと思ったのですが、いつもの肩こりが酷くて酷くて・・・。頭痛まで出ています。」熱は人によって出る人と出ない人がいますが、医者に行って調べてもらっても「コロナでもインフルでもない。名前もないようなウィルス」みたい…

薬の適量

私は鍼灸をやっているので、薬に関しては専門的な知識はないが、風邪薬をもらうときに、いつも違和感を感じる。症状が酷くても治りかけでも飲む薬の量は同じ。我々の感覚では、「酷ければ薬の力を借りる。軽ければ薬はいらない。」となるはずだが、「1週間これを同じに飲み続けなさい。」と言われる。抗生剤は仕方がない部分はわかるが、もう少し何とかならないのかなぁと感じる。以前ブログでも書いたが、患者の体調は「胃から崩…