キーワード 便秘

アロエを飲んだら腹痛で服用をやめた話

腸のことは何度も書いているが、便秘で下剤の選択をどうしたら良いか質問を受ける。分類すると下記のようになる。 ■刺激性下剤 腸を動かす ダイオウ、センナ、アロエ、フェノバリン、ビサコジルなど ■浸透圧下剤 腸内水分を増やし下痢を起こさせる 硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、酸化マグネシウムなど(塩類) ■膨張性下剤 水分を吸収して大容積で大腸を刺激 カルボキシメチルセルロース、寒天、アルギン酸ナトリ…

玄米で胃炎

健康ブームの影響か玄米にしたという声をよく聞く。 私自身、マクロビを少し勉強して玄米を時々食べているが、思ったより美味しいと感じている。 しかし色々な患者を診ていると、止めた方がいいと思う患者は多い。 まず胃弱の方はあまり勧めない。 玄米は本来、消化に悪い。 50回ほどよく噛めば良いが、白米の癖で飲み込むと消化が大変だ。 胃に自信のある方なら大丈夫だが、細身の胃腸虚弱の方には勧められない。 便秘に…

膝痛をお腹で治す話

最近は当院のブログを読み込んでくる患者さんがいる。 「先生、腰痛は足とお腹で治すのですよね。」 「乳酸菌でがん予防ですよね。」 「甘い物と牛乳はダメですよね。」 中々勉強熱心な方が多い。 膝痛に関しての記述は当院は多いみたいで、検索し尽くしてきた方が数人かいる。 どなたも一筋縄ではいかない強者ばかりである。 足の簡単に治療して良くなる方は一人もいない。 そんな時に次なる治療で大きな効果を上げるのが…

出産準備に葉酸とミキプルーン

結婚して出産を準備している方がいる。ようやく日本でも葉酸の重要性が言われるようになり、青汁などのサプリで摂っている方も多いと思う。青汁に関してすこし気をつけた方がいい事がある。本来、青汁は下剤として働くことがある。少し便秘の方には丁度良いが、冷え性で細身の女性で下痢症の方には必ずしもいいとは限らない。きちんとBi-Digital O-Ring Testで調べてから服用した方がいい。当院ではORT生…

古女房の治療

坐骨神経痛で漢方薬を色々と出された方が、便秘がひどくなってしまい、その薬を止めてしまったという。処方を見ると、坐骨神経痛にはピッタリの処方や免疫を上げるもの、腸に対しての配慮、足がつった場合の予防など、細かいところまで先生が気を使われたことがわかる。患者さんにはたまたま腸の効きが強すぎて酷い便秘になってしまったが、医者に言って細かく指導を頂けば解決した問題である。人間関係が出来ていれば患者から先生…

腹圧対策

細身の女性で腹圧が下がらない方がいる。病院で超音波診断やその他検査をしても何も引っかからないという。お腹を触ると確かに張っている。便の量も少ないという。こういう場合、まずは便通を整えるためにアローゼン(下剤)を使う。次に腸にガスが発生しているので、ガスコンなどのガス抜き剤、次に乳酸菌の種類を変えるか、増やすか、後チェックしなければならないのは甲状腺である。時々甲状腺の異常で便秘が出る。ここまでやっ…

子供の腹痛

小学校高学年で初潮が始まった頃からお腹の調子が悪いという女子は多い。殆どが食べ物や精神的なもの、冷えなどが原因だが、便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群の子も多い。時々、ビックリするぐらいお腹が冷たい子を診ることがある。触った途端にこちらがドキッとしてしまう。臍の奥に何か冷たい固まりを感じる。内臓的には小腸だが、こんなに硬くて大丈夫かなぁと思ってしまう。こういう場合は胃も硬い。この若さでまるで内蔵が…

肩の痛み止めを飲んで肩が悪くなった話

最近、五十肩が多い。私も経験したが痛みが強いので、夜間に鎮痛剤を飲みたい気持ちは分かる。ある方が鎮痛剤を飲むと何となく足に力が入らなくなり、結局肩に力を入れなくてはならなくなり、あまり楽になっていないという。話を聞くとどうも鎮痛剤を飲んだあとは便秘になるという。この方は普段は快便なので便秘によって腹筋力低下でと腰に負担がかかり、足が踏ん張れなくなるのであろ。五十肩の時は知らぬ間に足に力が入っている…

車社会と胃炎

外国で生活していた方が胃の調子が悪いという。久しぶりに帰国して色々と用事を済ませるためにかなり歩き回ったら、胃腸が良くなったという。外国では車社会でまったくと言っていいくらい歩かないという。以前病院勤務時代に救急だったので、骨折や脳梗塞のリハビリをよくしていた。入院と同時に寝たきりになると途端に胃腸が動かなくなる。しかし食欲は落ちないので、お腹が張って苦しくなる。まるで妊婦さんみたいなお腹の方は多…

鬱病と菓子パンとメロン

鬱病治療は胃腸を治さないと中々うまくいかないと以前から言っている。少し良くなった方が、これなら多少好きな物を食べても大丈夫だろうと過食になると殆どの場合、悪化する。そういうときに必ず食べるのが甘い物である。昨日来た患者さんも少し良くなって菓子パンとメロンで悪化してしまった。元々胃が弱く便秘気味の方なので、甘い物で胃壁に負担がかかり、胃が働かないので腸まで動かなくなってしまった。以前師匠から、「夏に…

腰痛を逆立ちで治す話

内臓下垂による腰痛の方が最近続いている。いずれも細身の女性で慢性胃炎と便秘がある。話を聞くと食べ過ぎてお腹がきついと腰が辛くなり、足や腰を高くすると楽だと言う。典型的な内臓の機能低下と下垂である。そういう場合の腰痛は右左というより全体的に腰が重いとよく言う。骨盤内に重力で内臓が下がって、骨盤の中がぎゅうぎゅうになっている状態だ。だから少食にして逆立ちをすると内臓が、元の位置に一時的にでも戻り楽にな…

手術のあとの食べ過ぎに注意

痔の手術をした方が腰痛で来た。てっきり術後の問題かと思って身体を触ったら、食べ過ぎの反応である。話を聞くと術後は安静第一ということで、家でゴロゴロ暇なので、食べてしまったという。普段より極端に動かないので、腸の動きも止まり便が出ないという。腸の働きが悪い所に食べ過ぎなので余計に悪い。私自身、昔膝を怪我した時に同じ体験をした。切った膝を縫ってもらったあとに、自宅でゴロゴロしている。ご飯が出てくるから…

左肩甲骨の動きの悪さ

肩甲骨の動きというのはとても大事で、腰痛や首のゆがみにも影響があります。色々な方を診ているとと左肩甲骨だけ動きの悪い方がいます。この理由は殆どが、心臓、胃、膵臓、腸です。これらの臓器は全て左側に反応が出るので、長年悩みがあって(心臓に反応が出ます)、便秘(左腰に反応が出ます)なんて言うと左背中、特に肩甲骨が動かなくなります。右の肩甲骨の動きと比べて差があればあるほど、治療用期間を意味しますから長年…

側弯症と腹圧

10才の子が側弯症で通っている。1年ぶりの治療で去年と比べて曲がり方がひどくなったという。身体を調べてみたら、腹圧が異常に高い。これでは便秘だろうと思って聞いたら、時々しか出ないという。側弯症から便秘になったのか、便秘から側弯症になったのか不明だが、お腹は治さないといけない。生理も不順で、視力低下、頭痛、腰痛、肩こり、集中力低下と色々症状がある。足のハムストリングも硬いからこれでは走れないだろうと…

脛が硬くなる4つの理由

少ししのぎやすくなると夏の定番の方が減る。 中には浮腫もないのに脛を触ると、痛がる方が結構いる。 今回は脛が硬くなる4つの理由を話したい。 1.歩きすぎ 脛の筋肉が足首の内側を通り、足底まで着いている。 長時間の歩行により、筋肉を酷使し硬くなる。 2.ストレス 仕事や人間関係でストレスを受けた場合、交感神経が心臓の血管を締める。 そして末端の血行が悪くなる。 具体的には肘下と膝下。 心臓にしてみれ…

身体の壊れ方と健康維持

長年仕事をしていると人の身体の壊れ方が皆同じだと気がついた。 長い方では30年以上治療しているので、老化の様子が手に取るようにわかる。 40才で治療開始してもう70才を超えている方もいる。 以前、男の38才説でも書いたが身体は体重の増加と共に腹圧が上がり、腰に対して負担増となり坐骨神経痛が起こる。 お腹が出て、太腿が細くなり、体型的にぽっちゃりしてくる。 内臓も下垂気味になり、下腹ばかり目立つ。 …

三日食べなきゃ七割治る

これは船瀬俊介先生の著書のタイトルである。 http://funase.net/ 少し発言は過激であるが、反論できない内容が多い。 最近先生の著書の中で気になる内容があったので、読んでみた。 内容がまとめられていたので、掲載する。 ●風邪、下痢、過労、骨折は劇的に治る ●どんな炎症も断食で治る、水虫も完治 ●断食で歯槽膿漏の腫れなどは治る ●断食は便秘に効果がある ●痔の炎症にも断食はいい効果があ…

身体は「空だ」

納税額日本一で有名な斎藤一人さんの話を聞いていたら、身体は空だと言っていた。 空なのだから何も感じないのが正しい。 何か感じるのはおかしいという。 この話はその通りだと思う。 一番健康な方は朝起きてから寝るまでに身体のことを何も感じない。 しかし前回のメルマガでも書いたとおり、不健康な方は朝起きて、まず腰が痛い、歯を磨いて気持ち悪い、ご飯を食べてお腹が苦しい、昼寝をして首が痛い、歩いて膝が痛い、坐…

按摩泣かせ

細身の方から、「太った方は大変ですね。」と言われて、「とんでもない。太った方の治療は一番楽です。」と答えました。 いわゆる按摩泣かせは痩せた方で、特に下記の条件を満たした方は大変です。 太ったことがない 喉が弱い 鼻炎がある 風邪をひきやすい 噛み合わせが悪い 時々耳鳴りがする 頭痛持ちである 眠れない 精神的に安定しない アトピー性皮膚炎がある 胃腸が重い 便秘か下痢をしている 生理痛がある 足…

真っ黒金平

一病息災ではなく、年を取り多病息災になると、便秘ぐらいでも中々薬を使いたいくないのが本音だ。 乳酸菌や食物繊維ぐらいで便秘が解消されれば楽だが、そうはいかない方も多い。 そういう場合にお薦めの一品がある。 「真っ黒金平」である。 普通金平を作る時はごぼうを水に浸し、灰汁を抜く。 ごぼうは線維だけでなく、この灰汁が下剤である。 折角の下剤を捨ててはもったいない。 灰汁を抜かずそのまま金平を作って戴き…