キーワード 便秘

身体の中の3つのセンサー

仕事をしていると、痛みのひどい人などこんな事になるとは思わなかったとよく聞く。 我慢強いのは結構だが、そういう方を診ていると身体にセンサーがあるのかと疑ってしまう。 では身体にどんなセンサーがあればいいのだろうか? 私は3つセンサーが必要だと思う。 まず第1に筋肉や関節のセンサー。 腰が痛いとか、肩関節が動かないとか、背中が張ってきたとか・・・。 これはわかりやすいと思う。 第2に腸のセンサー。 …

乳酸菌について

前回、がんの補助療法で乳酸菌の事を書いたら、もう少し詳しく説明して欲しいという声があり、良い機会なのでまとめてお話します。 まず当院で使っている乳酸菌関係は下記の5つです。 1.新ビオフェルミンS 2.わかもとの整腸薬ロロンS 3.アレルケア 4.エビオス 5.ORT-乳酸菌 新ビオフェルミンSはなじみがあると思います。 ビオフェルミンは大正時代にまだ乳酸菌の事が知られてない時代に整腸剤として作ら…

食物アレルギーについて

Bi-Digital O-Ring Testを勉強してから、食物アレルギーに対してとても興味を持つようになった。 昔は皆同じ給食を食べていたが、最近はアレルギーの子供を持っている親は大変である。 病院でなかなか治療がうまくいかないケースに、普段の食事が大きく関わっている実態を段々知るようになってきた。 以前、前立腺がんの方が子供の頃貧乏で、大人になったら和食ではなく洋食を食べ尽くしたいと言って、6…

あっちもこっちも痛い方へ

ある程度の年齢になってくると痛いところが1つということは少ない。 腰や膝、首も痛いし、眠れないし、便秘もある。 以前にいくら治療時間を取ってもいいから、痛い所を全部まとめて治してくれと頼まれたが、結果は良くなかった。 当時理由はよくわからなかったが、今になればなんと愚かなことをしたのか感じる。 身体は5ヶ所痛いところがあっても、1番ひどい所しか感じない。 他の悪い所を感じない仕組みが身体にはある。…

按腹について

この時期、食べ過ぎの方も多いと思います。 少し専門的になりますが、按腹(あんぷく)の話をします。 按腹とはお腹のマッサージです。 江戸時代には冷蔵庫はなかったので、お腹を壊した方は多かったと想像されます。 当時のあん摩さんがお腹をよく揉んでいたことがわかる挿し絵が文献で残っています。 我々も治療で按腹をしますが、難しい腰痛の方には必ずおこなっています。 腰や脚を治療して腰痛が楽になる方はいいですが…

細身の女性の特徴

細身の女性の特徴をいくつかあげます。 「冷え性、甘い物が大好き、喉が弱い、生理痛、左腰痛、皮膚炎、便秘」以上、心当たりのある方は多いと思います。 以前にあまりに細身の女性の症状が似ているのに気がつき、その方達の生活を詳しく聞いてみると大体パターンが同じで、根本的に冷え性で腸の調子が悪く、骨盤の中の血行不良で便秘がち。体力も十分ではなく、ストレスを解消するために甘い物をこのみ、甘い物ばかり食べている…

身体は的確な治療しか求めていない

普段は仕事柄、腰痛を扱う事は多いですが身体の本音を垣間見ることがあります。 原因がわかっている腰痛でしたら治療は楽ですが、長患いだったり、違うところに原因があって、その反射で腰に痛みが出ているときは原因探しをしないとなかなか効果は出ません。 先日も左股関節の痛みでみえた方が私が右の太腿しか治療しないで、「もう終わりました。」と言ったら、「痛いのは左です。」と言われ、「では確かめてみてください。」、…

顔面診断

漢方には内蔵の何処かが悪いとその反応が体表に出るという考え方がある。心臓が悪いと左の肩甲骨の下に、食べ過ぎるとすねがだるくなったり、便秘だと左の腰が重くなったりといった具合だ。 逆に体表の特定な点(臓器代表点)を見ればある程度、診断が出来る。 顔にも臓器代表点があるので、今日は顔面診断の話をしたい。 目の疲れや不眠で出る目のくまは腎臓の反応なので、循環器や泌尿器の問題である。 酒さと言って鼻が赤く…

腰痛の真の原因

当院のような鍼灸院で扱う腰痛には特徴があります。「ほおっておいて治るほど軽くはないし、病院でレントゲンを撮ってもらって異常はないと言われたけど治らない。薬が効かない。最近ひどくなってきた。鍼灸でも試してみるか。」ですから脊髄損傷のような難しい方は来ませんし、骨折も来ません(後遺症の方は来ますが)。そうなると坐骨神経痛が多くなります。それも数十年かけて徐々に悪くなった方や、最近冷えた方、交通事故の後…

子供不良理論

腰痛でも肩こりでもなかなか治らない場合はそこに原因がありません。気持ちとしては腰が痛いときに揉んでもらいたいと思うのはわかりますが、軽い腰痛でしたらいいですが、当院におみえになる方の場合、腰だけ治療してうまくいくケースなど殆どありません。皆とばっちり腰痛です。足が悪くて腰に痛みを感じるとか、お腹の調子が悪くてその痛みが腰に出るとか、生理痛で腰が痛いとか、便秘で腰に響くとか・・・。ほとんど腰は被害者…

内転筋の話

内転筋とは太腿の内側の筋肉のことである。スポーツ選手は内転筋の重要性を理解しているが、一般的には知られていない。長年人の身体を診ていると老いによって身体の何処がどう変化するのかが見えてくる。特に男性の場合、40代後半ぐらいからお腹は出てくるのに太腿は細くなってくる。太腿が細くなりだした頃から根気がなくなったり、坐骨神経痛で腰が痛くなったり、医者に行くとコレステロールが高いとか言われだす。精力もなく…

治療の的確性

以前にある先生から「治療とは相手の心の力を引き出すこと。」という貴い言葉を頂いた。当時は若くて意味もわからず、「ではどうすればいいのですか?」と伺ったら、「的確性、それ以外に無い。」とご指導を頂いた。 最近、この言葉が胸に刺さる。 最近治療した方でもこれだけ的確性に欠けている。 1.膝痛で患部に注射をしていた-太腿の治療で改善 2.指のケガが原因の背中の痛みを暖めていた-炎症なので冷やす 3.捻挫…

「老い」のパターン

100才のおばあちゃんを送った方が、今度は自分が具合悪いという。おばあちゃんの面倒を見ていた時は、腰や膝が痛いなどとあまり言わなかったが、久しぶりに治療を受けに来てあっちもこっちも痛いという。詳しく調べるとまず太腿が細くなっている。介護疲れであろうが、これでは膝が痛くなってしまう。次に脛が硬くなっている。これは膝の痛みとストレスであろう。そうなると足首が硬くなる。そして坐骨神経痛、腰痛と起こる。こ…

鬱病・うつ病

胃腸との関連 数年前から、鬱病が急増して慌ててこちらも勉強したが、Bi-Digital O-Ring Testで全身を拝見していくうちに胃腸障害が大きく関係していることに気がついた。 精神障害の方がかなりの便秘で、市販の便秘薬をかなり大量に飲むという。精神科の医者はとても良い薬を出してくれているのに、それでダメにしている。なか なか精神科で胃腸のことまでは面倒を見てくれないが、治らない鬱病の方はま…

坐骨神経痛

目安は8回 カルテを調べると多くの方が8回以内で終わっている。治療経過の中で良くなったり、悪化したりがあるので、こ ちらとしては長い道のりに感じるが、統計を取るとほとんどの方が、その範囲内でおさまっているので驚いた。だから最近は坐骨神経痛の方には、8回の治療で ほぼおさまる旨を初めに伝えている。8回と言っても週に1度治療して2ヶ月かかる。8日間続けてやれば治るのかと聞かれるが、1回治療して体の反応…

頭痛

頭痛の原因 まずは眼・歯・鼻の病気との関係。痛みの出ている場所に近いことが原因だが影響力は大きい。次に骨格のゆがみ、首でも肩でも、腰や胸骨(胸の前面の骨)のゆがみまで影響する。次はホルモン異常。これは女性の場合、子宮卵巣関係を疑う。次は自律神経失調症。これは交感神経優位など偏りが影響している場合が多い。次に腹圧。胃腸の機能障害や腹圧の上昇による心臓圧迫などで起こる。次にこれがやっかい。感染症。血管…

膝の痛み

膝の治療10通り 膝に痛みで来院される方が多い。膝治療に関して思いつくだけでも10通りの方法が浮かぶ。 変形がひどく手術をしなくてはいけない方は別だが、今までの経験でほとんどの方がこの治療でうまくいく。ただし気をつけなければならないのは膝の熱だ。膝 が熱を持っている場合、熱を取らない限り治療がうまくいかない。治療前には必ず患部の熱を診るようにしているが、皆さんは意外と膝の熱に気がつかない。膝 治療…