耳鳴りと鬱病

長年耳鳴りが治らない方は多い。どうしても夜寝られなくなったり、不安になる。精神安定剤や睡眠導入剤が増えてしまう。気持ちは分からないでもないがこういう場合、診てもらっている医者が複数になると、酷い方で8-10剤ぐらいの睡眠導入剤と安定剤を飲んでいる。そしてお互いの医者が他の先生の処方を知らない。患者がこれはこっちの先生がいいと思って、一つの症状だけ相談する。仕事柄、そういう方に出ている処方箋を見ると…

踵(かかと)の痛み

以前、踵骨(しょうこつ-かかとのこと)痛に関しては書いた。中々初期に治療しないとどんどん酷くなり、歩けない場合も出てくる。ではどういう手順で治療するのか患者さんに説明したので少し書いてみたい。 病院で足のレントゲンを撮る 酷い場合は手術 注射で対応 足底板(中敷き)を作る 筋肉をほぐす 筋力をつける まず、足のレントゲンがないと中がわからない。よく骨棘(こっきょく)と言って棘が出ている場合がある。…

何故日に3つもネタを書けるのですか?

これも常連さんからの質問である。最近どういうわけかブログで来る患者がいる。講読熱心な患者もいる。有り難いことではあるが、私から見たら日に3つのブログは少ないと思う。一人の患者を治療するごとに3つや4つの事は感じる。すべて書くのは大変だが、この患者の事を書くと他の患者にばれると思い控えめに書いている。かなり重なる部分はどうしても出来てしまうが、治療家はそれぐらい色々なものを感じている。またそれぐらい…

なぜブログを書いているのですか?

近所の常連さんから、「最近ブログのアップが日に3回とか多いですが、なぜ書いているのですか?」と聞かれた。理由は2つある。 患者さんが自分の症状と似たような話に共感して頂き、どうすれば治るかを知るため 治療家が治療法に悩んだときにどうやって打開すれば良いか学ぶため 1はそのままなので理解していただけると思う。乳がんの患者さんが「乳がん」と検索窓に入れて頂ければそのまま情報が得られる。それも病院で教わ…

息子の就職と母親の坐骨神経痛

大学生だった息子が社会人になり、同居している母親は少しは楽が出来るかと思ったら、弁当は頼まれるし、帰宅後息子の話は聞かなくてはならず、大学生の時の方が楽だったという。息子の仕事が遅くなれば食事の時間も遅くなり、夜食を頼まれれば作り、たまには一緒に食べる。息子も気を使ってお菓子やケーキなどを買ってくれば、どうしても一緒に食べてしまう。その状況が3ヶ月も続けば母親が太り、坐骨神経痛が簡単に起こる。母親…

打診三角と神経興奮

身体の何処かに痛みがあると他の所まで連動して痛みが出ることを以前に書いた。肩の痛みに悩んでいる方がステロイド注射を打ってもまた痛くなり、何度もステロイドを使いたくないので何とかならないかという。身体を診たら末端のこりがひどくストレス型である。そしてもう一つ、打診三角(医者が背中をポンポンと叩いたり、聴診器を当てる場所。そこだけ筋肉が覆われていないので、中の様子がわかりやすい。)を異常に痛がる。これ…

高血圧とスプリングティー

常連さんが少し血圧が高いと言うことで、降圧剤をもらって飲んでいる。血圧のグラフを見ると早朝高血圧で、中々下がらず日に1回の薬が2回になったという。しかしまだ下がりきらず本人はイライラしている。こういう時はスプリングティーを使う。降圧剤も利尿作用で血圧を下げる仕組みなので、スプリングティーが利尿的に働けば下がるはずである。スプリングティーは身体に害はないし、胃腸薬としても使える。ちょっとしたことだが…

甘い物の取り過ぎで治りにくいお尻の痛み

転んでお尻を打撲した方が数ヶ月も痛みが取れないという。以前、尾骨痛は2つの話をかいた。「お腹を揉んで良くなる尾骨痛」と「尾骨痛について」である。患者さんの身体を診たら、異常な甘い物取りすぎで、太腿とお腹を触って腸が動いていない事がわかったので、「便秘でしょう。15年ぐらい。」と言ったら、「そうなんです。」と言う。こういうケースだと殆どの方が鼻炎持ちなので、「鼻炎もあるでしょう。」と言ったら、「花粉…

腸炎とスイッチ

減量中の方が突然下痢をして入院をしたという。多少気を使うことはあったが、何か変な食べ物も心当たりがないという。長年減量指導をしていると実はこういう腸炎は時々経験する。そういう時は我々は身体のスイッチが入ったと感じる。減量のやり始めはある程度食べても体重が落ちない時期があり、その後停滞期、そして下痢をして腸内環境が変わるのか、何かのスイッチが入るのか良くわからないが、今度は食べても痩せてくる。いよい…

病院の待合室

病院勤務時代に午前の診察は9時からだが、早い患者さんは7時30分にはもう待合室にいた。 ある程度お年寄りのたまり場になっていて、「今日は○○さん来ていないけどどうしたのかしら、具合でも悪いのかしら。」としゃべっている。 長年通っているとどうしても病院の内部事情に詳しくなり、患者の主になる。 見慣れない患者を見つけると、「あなたはこの病院は始めてか?あなたは知らないだろうがこの病院の院長は奥さんに頭…

筋肉疲労の回復方法アラカルト

仕事柄、マラソンにスキー、テニスで身体を痛める方は多い。ではそういう方達がどうやって筋肉疲労回復をしているか列挙してみたい。 サウナと水風呂 リンパ・オイルマッサージ カッサ(専用の板を使って皮膚の経絡や反射区を擦って刺激する) 高圧酸素 加圧トレーニング 乳酸菌摂取 何がいいかは実験しないとわからない。サウナも水風呂に入らないと回復しないという方やオイルもスクワランや特別なものを使わないと回復し…

赤ちゃんの性別判断

昔から田舎では、「妊娠した嫁の顔がきつくなったから男の子が生まれる。」とか、「お腹が前に突き出ないから女の子だ。」などと妊婦さんを見ては、赤ちゃんの性別当てを噂していた。どこまで科学的根拠があるのかはわからないが、生まれた後で「やっぱり男か・・・。」と自分の予想の高さを自慢している方は多くいた。ネットから少し情報集めてみた。 ■男の子 妊婦さんの顔つきがキツくなる お腹が尖って出る お腹は横に広が…

段々下がる目標

以前野球解説を見ていたら、「投手はマウンドに立つときまず、完全試合を考える、ダメなら完封、完投、勝利投手と実際は段々目標が下がる。」という話を聞いた。これは治療家にも当てはまる。まずは完治、ダメなら痛みだけでも、ダメなら動きだけでも。ダメなら来たときよりはよく、ダメなら何でもいいからお土産ぐらいは・・・。初めの意気込みが段々下がってくる。そしてまた次の患者を診る前は、完治・・・・と思っている。この…

一辺にできない治療

小鳥タイプの方が眩暈(めまい)できた。治療は下記の通りである。 EAT(Bスポット療法) マウスピース 乳酸菌 首のゆがみの矯正 前腕のこり(ストレスの緩和) 胃炎治療 スプリングティーや荏胡麻でウィルス対策 治療自体は難しくないが、まとめて治療できないのが歯がゆい。以前、小鳥タイプの方にまとめて治療して失敗したことがある。相手の器を考えないで、いいと言うことをまとめて指導した。すぐに溢れてしまい…

突然良くなった患者

仕事柄宴会をこなさなければいけない方が、突然体調が良くなった。今までは散々お酒を控えるように言っていたのだが、中々効果を現さなかった。しかしさほどお酒を控えたわけでもないのに良くなったのはどうしてか。少し理由を考えた。 お酒も本人の限界線があって、今まではすこし限界を超えていたが、少し控えたことにより限界線を下回って身体が元気になり始めた。 バイオリズムが良い時期を迎えた。 やっている仕事に勝ち始…

10万人に1人という確率

病院で手術をすることになった方が医者から同意書をサインをしてくれと言うことで内容を見たら、「10万人に1人亡くなる確率があり、訴えないこと」と書いてあったという。手術前にその話を聞いてすっかり元気をなくしてしまったという。患者心理はわからないわけではないが、しかしこの10万人に1人亡くなる確率は実際どんな感じかというと、医者が日に3人手術をしたとする、概算で年間1000人、10年間で1万人、100…

神経異常興奮時の「巨骨」と「腸骨」のツボ

前回、神様の鍵の隠し方で「鍵と鍵穴」、「へり」の話をした。では実際どんなツボを使うかというと少し専門的になるが、首から上の不定愁訴、例えば頭痛、耳鳴り、眩暈(めまい)、立ちくらみ、眼の違和感などには普通であれば首の定番のツボを使えば良いが、少し神経が異常に興奮している場合は、「巨骨-ここつ」を使う。何とも肩の端の変なところにあるが、こんな所に鍵が隠れていることがある。理由はわからないが、神経の興奮…

何を目指して治療しているのですか?

常連さんになると質問が厳しい。 「何を目指して治療しているのですか?」 例えば筋肉痛ならある程度ほぐしたり冷やしたりで処置出来るし、血行不良なら暖めれば良い。関節なら周辺を緩めて可動性を高める方法は幾つもある。内蔵であれば負担をかけないようにしたり、休ませればいい場合が多い。しかし問題は神経である。神経が興奮して痛みや自律神経がうまく働かない症状は難しい。どうやって興奮している神経を静めるかをいつ…

神様の鍵の隠し方

常連さんから、「あなたの治療は時々、変なツボをいじるけどどうしてそういうところを治療するの?」と聞かれて少し困ってしまった。「なぜと言われても困りますが、治療のポイントは鍵と鍵穴です。我々が鍵を見つけて鍵穴に刺せば問題解決ですが、その鍵が何処に隠れているかが問題です。簡単に見つかるようならすぐに治っているはずですが、治らない方が多いということは鍵が見つからないのです。ではどう考えるかと言いますと『…

グイグイ引っ張る人

最近結婚に関して、「学者との結婚について」や「結婚相手はおとなしい人が良い」という話を書いた。今日来た方は未婚でやはりグイグイ引っ張る人が良いという。この方には例え話をした。グイグイ引っ張る方というのは自分を強く持っていて、自己主張が強い。結婚して朝ご主人から、「今日は焼肉にしてくれ。」と言われたとする。専業主婦ならそのまま準備をしてご主人の帰りを待っていれば良いのだが、仕事を持っている奥さんは多…