乳がんと気功

乳がんで通っている方が1年ぶりに来た。乳酸菌を真面目に飲んでいないというので、さぞかし悪化していると思って調べたら、極めていい状態だった。何をやっているのか聞いたら、気功にはまっているという。それももう2年ぐらい続けて何とも終わった後の爽快感がたまらないという。中国の先生らしいが、行くのが楽しみだという。仕事柄ヨガや気功で良くなる方は時々見る。しかし確率からすると1-2割程度ではないだろうか。それ…

にわか医者

私のブログを見て腰痛患者が通っている。 メルマガなどよく読んで頂いているおかげで少ししゃべると、「それは○○の話ですね。」と反応が早い。 こういう患者さんは腰が治るとにわか医者になりやすい。 自分が胃腸を治すのに「百草丸」や「ビオフェルミン」で良くなった体験があると、人を捕まえて、「君は胃の具合が悪いのかね。百草丸を飲みなさい。」と指導している。「え、腸もダメ、ではビオフェルミンを飲みなさい。」人…

気のきかない婿殿

常連の娘さんが妊娠をした。母親にしてみれば妊娠している娘を大事にしてもらいたいという気持ちで、どうしても婿殿の行動が気になる。ある時買い物の様子を見ていたら重い荷物を婿が持ってくれると思ったら、妊婦の娘がそのまま持っているという。何とも気のきかない婿殿に、義理の母としては文句も言えないという。しかし話を聞くと、娘がちゃんと頼めば嫌な顔をせず、荷物は持ってくれるという。こういうケースはよくあるが、私…

筋肉はずし

常連さんが、「自分で太腿の後ろをゴリゴリ揉むと刺激はぼやけるが、ここで治療をしてもらうとピンポイントで神経に対して刺激が入る。何が違うのか?」と質問をされた。「太腿の後ろは坐骨神経なのだが、皮膚の上から刺激をすると筋肉(大腿二頭筋)が邪魔で坐骨神経を刺激できない。だから『筋肉はずし』と言って、直接神経を刺激できるようにその筋肉をずらしている。少し角度を変えたりすれば出来る技術である。当院の先生には…

早朝マッサージと会議

常連さんで中々希望時間に予約が取れないと早朝にマッサージにかかり、その後出勤する方がいる。そういう方には、「治療の後、あまり重要な会議を入れない方がいい。」と言っている。理由は簡単で、背中や腰、お尻を治療したあとはそこに血液が集まり、どうしても頭の虚血が起こってしまうからである。要は血が下に下がってしまい、頭が働かなくなるからである。「では頭を揉めば良いのではないか?」と言われたが、頭の筋肉は殆ど…

花粉症と鬱病

今まで時々、仕事が忙しくなると鬱病になり治療に通っていた方が、最近調子が悪いという。顔を見てすぐに、「鬱病再発?」とわかったので、Bi-Digital O-Ring Testを使い調べたら、かなり悪い状態だった。本人も普段は持ち歩かない鬱病の薬を何となくバッグに入れたくなったという。話を聞いているうちにこの方は花粉症があることがわかり、「花粉症の時に鬱病は悪化します。粘膜の問題もそうですが免疫は落…

アロエ、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ドクダミ

年配の方には懐かしい名前だろうが、若い方にはなじみがないかも知れない。我々が小さい頃は、「お腹の調子が悪ければゲンノショウコ、火傷や虫刺され、かぶれにはユキノシタ、足が浮腫めばドクダミを煎じなさい。」とよくおばあちゃん達が言っていた。アロエも火傷の薬と思っている方が多いだろうが、実は便秘薬である。以前、アロエは胃のポリープと便秘に効くと書いたが実にスグレモノである。ドクダミなどは戦争時、広島に原爆…

Gパンを売る鍼灸師

常連さんの甥っ子が鍼灸の学生なのだが、アルバイトでGパン屋さんで売れっ子になっているという。話を聞くと、「甥はさすがに学校で筋肉のことを色々と勉強していて、お客さんの体型を見て『○○筋肉が太いからこのGパンがいい。』とアドバイスをしているという。店長にも気に入られている。」と言う。確かに筋肉学をある程度知っていれば、お客さんが「○○を細く見せたい。」と言ってきても、「では○○タイプのGパンがいいで…

予測できた開腹手術

常連さんの知り合いで70才女性の方が、悪性リンパ腫の治療を続けていて、ある日突然腹痛で診てもらったら腸閉塞でお腹を開けるしか手段がないところまで悪化していたという。話を詳しく聞くとこの方は抗がん剤をやっていて、かなり免疫状態が下がっていたという。最近何となく調子が悪いと言っていたらしく、便秘が続いていて吐くこともあったそうだが、特段気にしなかったという。そして突然の腹痛で内視鏡では治療できず、お腹…

腰で考える?

腰痛の常連さんが、「色々仕事のことを考える時、考えすぎると腰が痛くなる。もしかして人間は腰で考えているの?」と言う。満更間違いではないが、正確に言うと腸で考えていると言っていい。この患者はお腹の具合がいつも悪くなかなかそこが改善しないために慢性腰痛になっている。だから腸が良くなれば腰痛はなくなるのだが、腸が良くならない分、考えすぎなどで腸の反射が腰に出る。頭の神経伝達物質セロトニン(幸福物質)は腸…

学者との結婚について

30代の女性が40才の学者とお見合いをして、昼食のときに学者が、「ランチ2,500円か、高いなぁ。」と言ったと言う。「なんてケチなのだろう。」それを聞いて、わざわざ初デートのこの場面でも言わなくてもいいだろうと気持ちが冷めたという。私はこの話を聞いて、ケチかも知れないが経済観念がしっかりしていると悪い印象を持たなかった。仕事柄、「うちのパパは若い頃は羽振りが良くてとても魅力的だった。しかし結婚後も…

胃腸の話

最近気がついたら患者さんには胃腸の話ばかりしている。 「この脚の反応は胃酸過多だから食べ過ぎです。」 「2週間お酒をやめたからこんなに背中と坐骨神経痛が楽です。」 「この胃の硬さは食べ過ぎよりストレスです。」 「こんなに腸が動かなければ浣腸を試したらいかがですか?」 「胃薬を忘れなければ背中はもっと楽だったと思います。」 「生クリームを止めない限りこの膵臓の反応は消えません。」 「これだけ腹圧が高…

生クリームでお乳が出なくなる話

前回、生クリーム病を書いたが常連さんにそのことをしゃべったら、「3人目の子供に授乳中、ショートケーキを食べたら乳腺炎を起こし、そういうば産婆さんから『医学的に証明されていたわけではないが、控えるように皆に言っている。』と言われたことを思いだした。」と言う。一過性の乳腺炎なので少し揉めば治る程度らしいが、和菓子では起こらないのに、生クリームでは確かに乳腺が張るという。去年、癲癇の子供の治療中でクリス…

手強い生クリームの話

今日来た方は脚の反応点を診ただけで胃腸障害ということがわかり、硬さから判断して15年ものと説明した。話を聞いたら19才から激辛ラーメンにはまり、食べ続けているという。さぞかし右の背中(胆嚢の反応点)が硬いだろうと思って診たら何ともない。以前背中を診れば食生活がわかるで書いたが、甘い物取りすぎは膵臓の反応で左の背中、刺激物の摂取は胆嚢の反応で右の背中に反応が出る。しかし反応が出ていたのは左で甘い物取…

洋式トイレと和式トイレ

年配の女性の便秘を治療している。食事療法や按腹でお腹を揉んでいる。最近腹圧が高いので、お通じの様子を聞いたら面白い事を言っていた。「トイレで前屈みになり、肘を膝に載せる格好をすると気持ちよく出せることを見つけた。」これは実に理に適っている。昔の日本は和式しかなく洋式に変えた途端、中々スッキリ出せなかった記憶を持っている方もいるのではないだろうか。和式と洋式では直腸の形に違いが出来てしまい、和式の方…

花粉症の時は運動量を半分に

日舞の方がいつもより身体が硬い。少し無理したのか聞いてみたら、いつもと変わらないという。治療しながら鼻を押さえているので、聞いたら花粉症で鼻と目がダメだという。薬は飲んでいるが中々治まらないという。こういう風に身体に炎症がある時は同じことをしても筋肉痛が酷くなる。普段より3-4割は酷くなってしまう。真面目な方だと花粉症があっても稽古をちゃんとこなすだろうが、我々から見るとこういう時の運動量は普段の…

自力回復出来た事を喜ぶ

若い頃に仕事をバリバリこなした方でも年を取れば、中々昔のように身体は動かない。 しかし中には若い頃と比べても、そんなに遜色なく仕事が出来ると豪語している元気な方がいるが、我々から見ると大事なのは出来たことではなく、仕事の後身体がどうなるかである。 特にライオンタイプの方は出来た話ばかりで、自分の身体を見つめるという習慣がない。 時々限界を超えると身体は口内炎や咳、肋間神経痛、胸の苦しさなどのサイン…

お水と部長病

仕事柄患者が、「先生、私はいつもいい水を飲んでるんです。」と言うが、あまり信用していない。患者に勧めているのはクリスタルガイザーだが、色々な水の中には薬効をキャンセルしたりするものがあるので、Bi-Digital O-Ring Testで調べてから飲む方がいい。勤め人だと元気な部長に、「わしが元気なのはこの水のお陰だ。君も飲みたまえ。」と言われると中々断れない。万人にいいものというのは中々難しいの…

ストレートネックについて

肩の激痛の方が通っている。治療してもあまり変化しないので調べてもらったら、頚椎椎間板ヘルニアとストレートネックがあるという。これで良くならない理由はわかったが、レントゲンを見ながらあまりのストレートネックなので少し閉口してしまった。ストレートネックはまず下記の方がなりやすい。 細身で太ったことのない方 少し繊細で敏感な方 手をよく使う方 こんな特徴がある。対応策だが細身なので乳酸菌と腸の治療、繊細…

愚痴ったら勝ち

以前、当院では愚痴った方が得をする話を書いた。患者さんの何気ない一言から病状を判断して、放っておいていいものか、すぐに調べなければいけないものなのかが、経験上わかる。今日来た方も以前から頻尿を訴えていたが、最近特に酷いという。話を聞きながら、これはもう手術の対象になるのではと思い始め、「尿漏れ外来」の話をした。まだなじみがないだろうが、20年ほど前から女性の尿漏れのための訓練士が日本でも出始めて、…