キーワード 心臓

コンタックとヒップエレキバン

以前病院勤務していたときに、医者、看護師、薬剤師、付き添いさんまで、風邪をひくと売薬でコンタックを飲んでいた。 薬局からは定番の総合感冒薬PLがあるが、誰も飲まない。 コンタックの方が効くという。 長い間疑問に思っていたが、たまたまその製薬会社の方が来たので理由を聞いてみた。 答えは簡単で消炎作用の薬の量が多いという。 本来アメリカなどで使われていた物を日本に輸入した。 体重が100kgぐらいある…

内圧について

身体から外に出るものは全て快感を伴います。 汗、眼に入った異物が取れたとき、鼻をかむ、涙、奥歯に物が挟まった時、喉に詰まった物、咳、痰、膿、尿、便、母乳、精液・・・。 この理由の一つは内圧が下がるからです。 脚が浮腫んだが汗や尿が出て楽になった。 赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれた。 ようやくトイレに入れた。 膿んでいたが膿が出た。 この内圧の考え方は大事で、食べ過ぎて胃が苦しいとき吐けば楽になりま…

胃腸を鍛える

トライアスロンをやっている方や企業のオーナーで、胃腸さえ強ければもっと色々と出来るのにと思ってしまう方が結構いる。 慢性腰痛で胃が原因の場合は多く、中々整形外科で胃腸の問題を指摘しないので、治らず困っている方がよく来る。 そういう場合、胃を治すと嘘みたいに腰の痛みがなくなるので東洋医学にはまる。 しかし胃を治しても少し無理をすればまたおかしくなる。 マイナスの胃をゼロにしただけで、負担をかければま…

死ぬまで筋肉は付く

使って減るのがお金、使う程増えるのが筋肉。 患者さんから教えて頂いて唸ってしまった。 それと同時に病院勤務時代の事を思い出した。今 だから言える話だが、85才以上の方の筋トレはやっても無駄だと思っていた。 病院だと寝たきりの方が多く、元気に動ける方は少ない。 しかし数年前に92才のおばあちゃんの歩行訓練をして、筋肉が付くことを発見した。 その後96才のおばあちゃんも筋トレ効果があることがわかり、死…

治療はただ治せばいいというものではない

きつい仕事をこなした後、頭痛で来た方がいた。 普通、頭痛というとこめかみか首の後ろが多いが、その方はおでこが痛いという。 場所から言うと少し嫌なところである。 真っ赤な顔をしていたので、「血圧は?」と聞いたら高いという。 「脳の病気をした先祖は?」と聞いたら、殆どが脳卒中で倒れて短命だという。 そして最近、眼圧も高いし太ってきたという。 我々から見ると早くポックリ逝きたいといっているようなものであ…

頭痛について

以前でしたら頭痛は緊張型頭痛が多く肩こりと連動していましたから、肩の治療で殆どが良くなっていました。 しかし最近は頭痛の原因は「セロトニン説」が有力になり、血管拡張型頭痛で数十年悩んでいる方も多く来ます。 いわゆる偏頭痛で赤ワインやチョコレート、グルタミン酸などに反応する方も多く、我々が肩の治療だけでは改善しません。 私の師匠はこの頭痛を混合感染として治療していますが、効果を上げています。 我々が…

左の背中と感情

東洋医学では内蔵体壁反射と言って、内蔵の異変が体表に出るという考え方があります。 たとえば胃が悪い場合にお腹や背中の胃に関係するツボに反応が出るわけです。 我々はそのツボを刺激して、内蔵を治そうとしているわけです。 直接内蔵に鍼を打っているわけではありませんので、この反射が頼りで体表から内臓の治療が出来るのです。 時々仕事がきつくて、左の背中に反応が出る方がいますが、これは心臓の反応です。 正確に…

病気はいくつあっても同じ

前回、「意外な患者の反応」ということで書いたら反響があった。 賛成の意見やあり得ないといった意見など様々だが、もう一つ患者さんから教えてもらったことを書いてみたい。 それは、「病気はいくつあっても同じ」という考え方だ。 それを教えてくれた方は確か4つぐらい病気があって、色々と指導を戴いていたが、あまり真剣に医者の話を聞いていない。 理由は、「人間は複数の病気で死ねない。死ぬ病気は一つ。だから死なな…

がん予防に関して

当院は毎年、年賀状にワンポイント健康アドバイスを書いている。 今年はがんの予防に関して書いたら、反響があって今までがんに関して感じていることを書いてみたい。 15年ぐらい前だが、私がよく治療している人の中にがんが少ないことに気がついた。 その時は我々の治療は保険は効かないし、やはり経済的に豊かな方は食べ物が違うのだろうぐらいにしか考えていなかった。 数年前にBi-Digital O-Ring Te…

腕のこりに関して

今までパソコン病やストレスの所で腕のこりに関して書いてきました。 パソコン病はマウスを使うクリック病、ストレスは心臓が末端の血管を締めるため血行不良。 使い過ぎと血行不良で原因は違いますが、腕が硬くなる事は同じです。 しかしこの腕、つらくなったら自覚症状が出てくれれば治療はとても楽なのですが、つらくても感じないのです。 腕のこりから肩甲骨の動きが悪くなり、肩がこり、首がゆがみ、首肩に症状が出る頃に…

病気が不安な理由

考えてみれば子供の頃から病院通いでもしない限り、身体のことを殆ど考えずに育つのではないだろうか。 学生時代は何をしても身体は壊れず、いくら疲れても一晩寝れば元通り、腹一杯食べても少しお腹が苦しいだけで何ともない。 私から見ると羨ましい限りだが、40才近くになると少しは身体のことが気になってくる。 お腹が出たり、医者に行くと高脂血症と言われたり、前日の酒が残ったり、いくら寝ても疲れが取れなかったりと…

顔面診断

漢方には内蔵の何処かが悪いとその反応が体表に出るという考え方がある。心臓が悪いと左の肩甲骨の下に、食べ過ぎるとすねがだるくなったり、便秘だと左の腰が重くなったりといった具合だ。 逆に体表の特定な点(臓器代表点)を見ればある程度、診断が出来る。 顔にも臓器代表点があるので、今日は顔面診断の話をしたい。 目の疲れや不眠で出る目のくまは腎臓の反応なので、循環器や泌尿器の問題である。 酒さと言って鼻が赤く…

高血圧予防

親が高血圧で治療を受けていて、子供も高血圧の場合は予防の話になる。血圧が高いことを意外と簡単に考えている方が多く、医者で薬をもらっているから大丈夫と思っている方は多い。高血圧を予防をする考え方をお話ししてみたい。 1.塩分制限 2.鼻炎の治療 3.心臓の精密検査 4.脳ドック 5.腎機能検査 6.寝室の電磁波環境 7.手足のこり・首のゆがみ まず1の塩分制限はよく言われていることなので説明の必要は…

心を鎮める治療

未曾有の震災で不安は増すばかり。もっと大きな地震が来るかもしれない、放射線は大丈夫かしら。電気・ガスや水道が止まるかもしれない・・・。不安の種は尽きません。震災以来皆さんの身体が変化しています。ではどんな変化をしているのでしょうか。 ★手足がこる これはストレスの反応です。身体はストレスを感じると自律神経の働きで心臓の血管を収縮させ、末端に十分血液を送らなくなります。肘下や膝下は特に反応が出やすく…

救急医療情報キット

以前にご夫婦2人暮らしのご主人から、「家内の肝臓がんが悪くなったときにどうすればいいのかわからない。」という話が出た。もちろんご主人がそばにいればいいが、肝臓を悪くした場合は食道静脈瘤といって血を吐くことがある。大量に吐けば当然意識はもうろうとしてくるので、奥様が一人で病状を全て救急隊の方に説明できるとは限らない。そこで色々と調べてみたら、「救急医療情報キット」というものがあることがわかった。円筒…

体の中の父ちゃん母ちゃん

右膝を怪我した場合は右脚に体重がかけられませんから、左脚に負担がかかります。その状態が続くと支えている左脚が根を上げて腰に痛みを出します。ですから右膝痛で腰痛が出た場合は左脚の負担を取ってあげれば治ります。言われれば当たり前の話ですが、右膝痛の場合にどうしても右膝を治療して欲しいという要求が強く、右膝の治療は必要ないといっても少しでいいから治療してほしいと言われてしまいます。気持ちとしてはわかりま…

病気は仰山にしろ-我慢弱いこと

多くの患者様を見ていると我慢強いがゆえに仇になっている場合が多い。ずっとつらかったのに我慢して、ついに耐えきれず、病院に行って即入院。医者に「何でこんなになるまでほっておいたんだ。」と叱られる。患者、「・・・・・・・」。昔から「病気は仰山にしろ」といって、小さな病気もバカにせず、ちゃんと治療しろという意味だが、実践なさっていた方がいた。 ある小唄の先生が当院の休みの日に電話をかけてきた。「もう腰が…

ストレスと末端のこり

仕事や人間関係でストレスを受けた場合、身体にどの様に影響があるのだろうか?長年の経験からわかったことは末端の血行が悪くなるということだ。具体的には手足、特に肘下と膝下が硬くなる。ストレスを受けると交感神経が血管をしめる。その結果心臓から遠い、末端に血が行きにくくなり硬くなる。心臓にしてみれば何か危機が起こった時に、心臓と肺と脳には血液を送るがあとは知らんといった感じである。ストレスがかかっているこ…

腸と体調

よく体調がいいとか悪いとか言うが、何処を治療すればもっと良くなるのだろうか? 心臓などの持病がある方は勿論悪いところを治療すればよいのだが、特に検査で何もひっかからない方達はどうすればいいのだろうか。長年の経験から「腸」がポイントだと言える。ある野球選手は朝目覚めるとトイレでスッキリすること以外は考えないという。前の晩遅くまで飲んでいて、お通じが良くないと試合に負けるという。ある作曲家はお通じがい…

暑いこともストレス

会社の経営者が自分の体調管理のためによく来ている。心臓の反応点「ヤダモン君」が出ていると、「社長、何かきついことがありますね。」と言ってしまう。 昨日休み明けに「今日は孫と遊んできたから、ヤダモン君はないはずだ。」と言って調べたら、大きいのがあった。これ暑さに身体が反応したのである。本人は暑いのは仕方がないと思っているが、身体は暑いこともストレスになっている。気持ちが辛くなくても身体が辛いのである…