キーワード 心臓

身体を鍛えていたのに・・・

先日、「平成の三四郎」こと古賀選手が53才の若さで亡くなった。山下会長のあとはこの方が柔道界を背負って立つと思っていたのでとても残念で、余りの若さにショックが大きい。バルセロナオリンピックでの試合直前でのアクシデントや、優勝した時の顔は今でも忘れられない。報道によるとお父様も若くしてがんで亡くなり、本人はがんの手術を受けて闘病中だったらしい。 常連さんから、「金メダルを取るほど身体を鍛えているのに…

健康格差

以前から「親の年収による教育格差」が言われている。 昔は東大には田舎の秀才がかなり入っていたが、2014年の調査によれば東大生の育った家庭の半数強が、親の年収が950万円以上の裕福な家庭だったという。 本人が頑張れば入れるというより、環境の影響が大きいという事だ。 また厚労省の調査では所得による「健康格差」で所得200万円未満の世帯と600万円以上で歯の本数が違うと言う。 所得によって健康リスクに…

痒みについて

以前も老人性掻痒(そうよう)症で書いたが、 糖尿病などで痒みが出た場合、現代医学の中に中々良い治療法がない。痒みが軽ければそこそこの塗り薬で良くなるだろうが、酷くなればステロイドを使う。ステロイドで治まれば良いが、治まらない人は多い。そんな時何処を診るかであるが、「鼻炎」「口腔内」「腸」が決め手である。一部心臓の薬などで腸管がやられ、痒みが出ていれば、投薬の見直しで良くなる方もいる。治療法は「鼻炎…

一番辛いところを最後に治療する理由

肩や腰の痛みで来る方は多いが、私自身、「一番辛いところは最後に治療する」ようにしている。 理由は肩なら肩の痛みの出た原因と経過を重要視しているからである。 例えば左肩や首の辛さを訴えた場合、まず反対の右腕から治療する。 右腕はパソコン病で一番やられるところで、別名、「クリック病」と言われている。 クリックのしすぎで右腕が疲れるが、腕は自覚症状を出さないので、右肩・首の痛みという症状を出す。 基本は…

健康法を学ぶ機会がない

患者さんとよくしゃべっていて、良く感じるのは、「健康法を学ぶ機会がない」ということである。小学校で理科か保健体育の授業で、心臓、血管、肝臓、肺などは最低限学ぶが、そこから病気の話には中々ならない。持病でもあれば病院に通いながら色々と病気のことなど覚えるが、お産以外医者にかかったことがない方だと、何処で健康法について学べば良いのだろうか?親が健康オタクなら色々と言われるだろうが、殆どの方は社会に出る…

仕事の本質

大分前だが『アポロ13』という映画を見たときに、「こんなに色々な場面を想定していたのか。」と感動した記憶がある。 宇宙飛行士の訓練も殆どが事故やトラブルのシミュレーションばかりだと聞く。 以前、「仕事が辛くなるとき」でも書いたが、「不測の事態を想定して準備をしておく」ことが仕事の本質ではないだろうか。 数ヶ月前に当院のホームページの管理をお願いしている方に、「ホームページの更新が来ていたので、更新…

発汗について

最近急激に冷えたせいで、坐骨神経痛や腰痛、不眠症を訴える患者さんが増えた。話を聞くと、「気温が下がったのは分かっているのだが、少し厚着をして乗りきろうと思った。ホカロンも貼っている。」と言う方が多い。身体を診ると完全に血行不良で厚着やホカロンでは全く対応出来ていない。ではどうするかである。「発汗」しかない。風呂で下半身か胸まで入り(心臓が苦しくなければ全身浴)、おでこに軽く汗がにじむまで温める。こ…

授乳が止まる

昨日紹介できた新米ママは元気な方だった。まずふくらはぎが辛いというので太腿を診たら、新米ママではあり得ないぐらい硬い。これは相当な負担をかけなければ起こらない。話を聞いたら妊娠中から踊りの約束をしていて、出産3ヶ月で頑張ったという。そしてストレスで授乳が止まったという。これは相当なことである。筋肉の質を診たら瞬発系にむく筋肉だったので、「あなたは石橋を叩かないで渡るでしょう。一言で言えば無鉄砲。母…

途中で身体は壊れた方がいい

胃が原因で腰痛持ちの方が、胃の治療がうまくいき、腰が何ともなくなってしまい、最近は連続会食の食べ過ぎで腸が根を上げてしまった。常にお腹が苦しいと言う。本来であれば胃の痛みや腰痛で過食など出来るわけがないのだが、胃と腰に関しては症状が出ないものだからブレーキがかからない。本人は、「絶食します。」とは言っているが、内心は「美味しい食事が悪い。」と思っている。こういう状況になると、「途中で身体は壊れた方…

リハビリをして症状は変化するほどいい

骨折などの後遺症で通っている方は多い。今日来た方は「肩と足」を痛めたが、毎回辛い所が変わる。前回は肩、今回は首、その前は腰と言った具合である。毎回違うことを言うのは本人も気が引けて、まるで仮病のように思われるのではないかと感じていると思う。しかしこれはリハビリをしているととてもよくある事である。「肩と足」を痛めれば首や背中、腰、膝に症状が出ても全く不思議ではない。それより毎回症状が変化しない方が深…

左の背中の痛みに関して

年配の常連さんが、「昨日は左の背中が痛くて困ってしまった。少し寒かったので、お風呂に入ったら治った。何の病気?」と聞くので、「おそらく肋間神経痛です。只、左の場合は心臓との絡みもあるので注意が必要です。息が吸いにくかったり、温めても楽にならなければ心臓を調べてももらった方がいいです。右側だと心臓の可能性は殆どないのでいいのですが、左は注意が必要です。肋間神経痛は普通、暖めたり鎮痛剤で楽になりますが…

指のこわばりについて

常連さんが指がこわばるというと言う。リウマチでは大変だから病院で調べてもらったら、全く問題がないという。まずはやれやれだが、ではどうするかである。大体、指のこわばりは朝が殆どである。夜間、人間の身体は殆ど肺と心臓ぐらいしか活動していないから、心臓が頑張って全身に血液を大量に送る必要がない。朝起きたときが1番血流が悪い。起きて少し体を使えばこわばりは楽になるのが通例だが、出来れば朝起きたときに症状が…

ヤダモン君の変化

以前から心臓の反応「ヤダモン君」については書いている。ある常連さんは仕事がきつく退社の流れになったが、「今まで毎週こんなに治療して戴いて、仕事を辞めたあとも身体は元に戻らないと思う。」と言うので、「いえいえ、辞めた途端、ヤダモン君はなくなります。」と言ったら、「え、かなり長い間辛かったわけですから、そんな事はないでしょう。」と言うので、「いえいえ、すぐになくなります。以前印刷会社の社長がアルバイト…

年代別健康法のコツ-30代から70代までの50年間の心と体【まとめ】

【30代】体のこと別に気にしていない まず30代の方の特徴は10代・20代と何も体が変わっていないと感じていることです。確かにアフターファイブも元気だし、多少徹夜してもへこたれません。ゴルフだって絶好調、体のことを考える事はありません。しかし皆さんの体を診るとそんなことをいっていられるのは33才まで、そこから5年で一つの転機が来ます。私は「男の38才説」と言っているのですが、仕組みは次の通りです。…

小鳥タイプ詳細

小鳥タイプとは人の身体の筋肉の質を何パターンかに分類した時の1つの呼び名です。 大きく分けますと「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」「宇宙人タイプ」「ターミネータータイプ」とおおよそ分類できます。 小鳥タイプは細身の女性に多く、いつも腰が痛いと言い、頭痛、生理痛、膝痛、坐骨神経痛や冷え性に悩まされ、体力が続かずすぐ根を上げてしまいます。それでも頑張ると信じられないような症状が出てきて、身体にやめさせら…

ちょっとずつ惜しい治療

常連さんが最近寝られないという。医者から薬はもらっているのだが、1錠で効かないと2-3錠と飲んでしまうと言う。以前漢方も飲んだが、すぐには眠れないという。そして最近足が冷えたり、浮腫んだりしているので、足浴器を考えているという。話を聞きながら、「どれも少しずつ惜しい。」と思った。この季節、連日猛暑で一日中エアコンを入れている方は多いと思う。そんな身体をリセットするには足浴器では足らず、半身浴(心臓…

仕事復帰と三角巾

常連さんが肘の骨を折ってボルトで留めた。順調に回復していざ仕事復帰したら、そんなに無理をしているわけではないのに患部に熱を持ち調子が悪いという。仕事復帰は当然医者がレントゲンを診て、「もう大丈夫です。」と言われたからに他ならないが、いざ復帰してみると思いのほか負担はかかるものである。周りのスタッフも気を使ってくれて、重いものは持たなくてもいいと言ってくれるそうだが、自宅にいるようなわけにはいかない…

年代別健康法のコツ-30代から70代までの50年間の心と体【30代】

【30代】体のこと別に気にしていない まず30代の方の特徴は10代・20代と何も体が変わっていないと感じていることです。確かにアフターファイブも元気だし、多少徹夜してもへこたれません。ゴルフだって絶好調、体のことを考える事はありません。しかし皆さんの体を診るとそんなことをいっていられるのは33才まで、そこから5年で一つの転機が来ます。私は「男の38才説」と言っているのですが、仕組みは次の通りです。…

「ちょっと診て欲しい」と言われて

仕事柄、「ちょっと診て欲しい」とはよく言われる。 しかし最近は骨折が3人、変形性股関節症、肺炎、肩関節の石灰化、膝の滑膜炎、掌蹠膿疱症、乾癬、蜂窩織炎と立派な病気の方ばかりである。 少し足をくじいたぐらいなら医者に行かず、足を揉んで貰うぐらいでいいだろうと思う気持ちはわかるが、あまり痛みが取れないのであとでレントゲンを撮ったら、「骨折していました。もう大分くっついています。」と言われた方もいた。 …