キーワード 糖尿病

糖尿病持ちの股関節手術

常連さんが股関節の手術をすることになった。最近は技術の発達と共に、手術成績が格段にいい。昔みたいに入院期間は長くないし、翌日には歩行訓練が始まるし、傷口は小さいし、ずれて人工骨を入れることもない。術後リハビリをしない方もいるぐらいである。しかし患者に糖尿病があると少し話は変わる。血糖値が高ければ血管や感染症、心臓・腎臓などへの負担リスクなど、医者は色々と考えなくてはならない。患者心理として、「手術…

高血圧・糖尿病・腎臓病と生き方

以前、安保徹先生から教えて戴いた事で書いたが、過酷な生き方で病気になる。高血圧や糖尿病があり、血管を痛め続けると腎臓を痛めやすい。理由は心臓からの血液は大きな圧力で直接腎臓に行くので、腎臓の細い血管に負担がかかるからである。そんな持病を持った方が、仕事で責任感が強く真面目だと常に交感神経優位になり、益々病気を促進してしまう。安保先生も、「突然なる腎臓病は過酷な生き方が原因。」と教えて下さったが、腎…

新型コロナウィルス感染後の後遺症について

最近、また新型コロナウィルスが流行しだし、後遺症の訴えが多い。特に後遺症で気になるのは、疲労倦怠感、関節・筋肉痛、咳、息切れ、記憶障害、集中力低下、頭痛、嗅覚・味覚障害、下痢であるが、ワクチンを打って後遺症も注射したところの痛み、発熱、頭痛、疲労倦怠感、頭痛、関節・筋肉痛、下痢があり、かなり症状がかぶる。基本的に新型コロナウィルスは呼吸器疾患なので風邪の症状が殆どだが、ブレインフォグなど集中力低下…

ブログランキング1位~4位

いよいよ最後です。この話をどれだけ多くの方にしたかわかりません。 1位 腕のこりに関して 2位 下腹部の反応点「ハムストリング」 3位 背中を診れば食生活が分かる(甘い物取りすぎで左腰痛、刺激物の摂取で右腰痛) 4位 脛が硬くなる4つの理由 まず1位の「腕のこりに関して」ですが、やはりこの話かと思いました。身体には2ヶ所、自覚症状が出ないところがあります。「腕」と「太腿」です。何故出ないのかは仮説…

病気の問屋さん、一体何が原因?

昨日ご紹介でおみえになった方は、「B型肝炎」「肝臓がん」「糖尿病」「脳梗塞」「狭心症」と病気の問屋さんある。ばらばらに見える病気だが、整理すると下記の図のようになると思う。原因は「ウィルス」「がん」「内分泌」「血管」。しかし何故こういう事が起こるかは「免疫が低い」としか言いようがない。投薬を診ると、一つ一つの病気に対して薬が処方されているのでかなりの数になる。Bi-Digital O-Ring T…

アスレティックとスコッチウィスキー

常連さんがアスレティックで綱渡りをして、かなり腕の痛みを訴えてきた。それから数日してきたら、すっかり腕が治っている。何をしたのか聞いたら、「腕は何もしていない。昨日は飲み過ぎた・・・」と言っている。今まであのレベルの腕の痛みがこんなに早く治ったことはなかったので、何が良かったのか迷ったが、飲み過ぎのわりには胃腸がやられていない。何を飲んだのか聞いたら、「スコッチウィスキーとワイン・・・」と言う。今…

医科歯科連携

最近、これだけZoomセミナーに出ているとしきりに、「医科歯科連携」が合い言葉になっている。 例えば糖尿病の人の場合、歯周病があると悪化する事がわかっていて、歯科での定期検診が血糖値のコントロールに影響する。 昨日出たセミナーでも循環器の医者が、「鼻(上咽頭炎)を治すと不整脈がよくなる患者が数人いた」と報告していた。 我々の世界では、「首のゆがみはマウスピースで治す」はもはや当たり前になっている。…

歩けば歩くほどリハになる!?

以前、糖尿病患者で、「野菜は食べれば食べるだけ、糖尿病が良くなる」と言っていた人がいたが、これは間違いである。何故かそういう方は甘い野菜ばかり食べる。キャベツ、ホウレンソウの根っこ、ネギの白いところ・・・。これには当然糖分がある。「キャベツは胃薬(キャベジン)にもなっているぐらいだから食べるほどいい。」と理屈を言う患者もいる。セロリ、パセリ、水菜なら糖分はないが、野菜なら大丈夫ということはない。こ…

身体の責任の取り方

踊りをやっている人が、何もしていないのに首が辛いという。 詳しく調べてみると最近日舞で足の痛みが続いているという。 以前からトラブルはあったが、段々悪化して足の専門家を紹介することにした。 足に関しては「足の外科学会」があって、以前から何人も紹介している。 十数年前からアメリカなどで糖尿病で足の切断を予防するために、足の研究が進み、そこで勉強した先生が原宿に「足のクリニック」を開いた。これは有り難…

病気は単発ではない

人が亡くなるのは昔は、「脳卒中」「心臓病」「がん」の順番だった。最近は「がん」が断トツである。結局、「免疫」か「血管」の問題であることが分かる。もちろん免疫もいい状態を保てれば、血管は年齢なりになるが、糖尿病や高脂血症があるようでは血管は持たず、短命になってしまう。最近は「慢性炎症」という言葉で、寿命に関する論文が多いが、多くの方が、「病気は単発」と思っている。例えば糖尿病、少し血糖値が下がればも…

ゴールが見えている病気

常連さんが甲状腺の問題で悩んでいる。我々からすると甲状腺は最悪でも手術で取って薬を飲んで終わり。余程甲状腺がんが周りに浸潤しない限り、問題は起こらない。軽ければ投薬で調整が出来る。どんなに悪くでもこの範囲に収まるというのがわかっている。股関節も同じである。相当悪化しても人工関節がある。歯も同じで最悪インプラントがある。結局、「ゴールが見えている病気」は見えていないものに比べ楽である。がんが全身に広…

漢方薬を出すセンス

常連さんが、「今の症状に対して少し漢方薬はどうかしら?」と言うので、「結構漢方薬は先生との相性があります。症状を医者に言って先生が何をイメージしてどの薬にするかは先生のセンスです。そのセンスがあなたと合えば末永くお世話になればいいですが、合わないと他の先生を探さなければなりません。あなたは今、『腸が動かない』と『浮腫』が辛いでしょう。僕が拝見したら胃炎でした。患者の症状だけ聞いて出す先生とその患者…

「先生にすべてお任せします」は考えもの

よく手術の場面で、「先生、すべてお任せします。」と患者が言っているが、私はこれは少し問題があると思っている。以前もある尺骨神経麻痺の患者が、手術をしたが全く良くならず医者に問いただしたら、「手術は成功しました」の一点張りでそれ以上話が進まない。患者にすれば、手術をすれば治ると思っていたが、医者にしてみたら、やるべき事はすべてやって手術は成功した、あと麻痺が治るかどうかは患者の力と思っている。このす…

健康格差

以前から「親の年収による教育格差」が言われている。 昔は東大には田舎の秀才がかなり入っていたが、2014年の調査によれば東大生の育った家庭の半数強が、親の年収が950万円以上の裕福な家庭だったという。 本人が頑張れば入れるというより、環境の影響が大きいという事だ。 また厚労省の調査では所得による「健康格差」で所得200万円未満の世帯と600万円以上で歯の本数が違うと言う。 所得によって健康リスクに…

痒みについて

以前も老人性掻痒(そうよう)症で書いたが、 糖尿病などで痒みが出た場合、現代医学の中に中々良い治療法がない。痒みが軽ければそこそこの塗り薬で良くなるだろうが、酷くなればステロイドを使う。ステロイドで治まれば良いが、治まらない人は多い。そんな時何処を診るかであるが、「鼻炎」「口腔内」「腸」が決め手である。一部心臓の薬などで腸管がやられ、痒みが出ていれば、投薬の見直しで良くなる方もいる。治療法は「鼻炎…

アメリカのPT(理学療法士)事情

新型コロナウィルスの影響でZoomでのセミナーが盛んである。多いと週に7-8本の講義を受けている。今まででは考えられないぐらいの勉強量である。そんな中、アメリカでPT(理学療法士)をやっている先生の講義を聞く機会があった。「日本の講義はとても細かい。何処何処の腱がどうした、神経が何処を走っているなどアメリカでは考えられないぐらい繊細というか、細かい話ばかりである。アメリカでは○○の症状には△△とい…

年代別健康法のコツ-30代から70代までの50年間の心と体【まとめ】

【30代】体のこと別に気にしていない まず30代の方の特徴は10代・20代と何も体が変わっていないと感じていることです。確かにアフターファイブも元気だし、多少徹夜してもへこたれません。ゴルフだって絶好調、体のことを考える事はありません。しかし皆さんの体を診るとそんなことをいっていられるのは33才まで、そこから5年で一つの転機が来ます。私は「男の38才説」と言っているのですが、仕組みは次の通りです。…

小鳥タイプ詳細

小鳥タイプとは人の身体の筋肉の質を何パターンかに分類した時の1つの呼び名です。 大きく分けますと「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」「宇宙人タイプ」「ターミネータータイプ」とおおよそ分類できます。 小鳥タイプは細身の女性に多く、いつも腰が痛いと言い、頭痛、生理痛、膝痛、坐骨神経痛や冷え性に悩まされ、体力が続かずすぐ根を上げてしまいます。それでも頑張ると信じられないような症状が出てきて、身体にやめさせら…